㊲ アキレス腱つながった
またまた失言で閣僚が辞任した。
安倍さんがすぐに謝った一方で、二階さんが、言ってしまった。「マスコミは一行だけ取り上げて、辞めろ辞めろと騒ぐ。これこそ問題だ。」
言っちゃた。
マスコミを敵に回して良いことはない。マスコミは、客観的な存在ではなく、彼らには「自己批判」はない。正論であっても勝てない。書くのは向こうなのだ。
吾輩にも苦い経験がある。吾輩が若くして営業所長に就任した時、悲しくもバブル崩壊でその営業所が閉鎖になった。当時、証券バブル崩壊の象徴として、テレビの取材を受けた。夜7時のニュースNHK森田美由紀アナウンサーの時代だ。本社と入念に打ち合わせをした。「決して、撤退と思われてはならないぞ。」「明るく振舞うのだ。」「企業イメージや業界の暗いイメージを出すな。」このような 指示だった。
さて、収録へ。
問「今回の閉鎖、ショックだったでしょう?(暗)」答え 「いえいえ、社員一丸となって御客様に対応しております。(笑顔)」
「カット!カット!」「所長さん。そうではなくて本当の気持ちをおっしゃってください。」
問「ご苦労多いでしょうね?」 答え「いえいえ、本社とも連携してお客さま最優先で元気に最後まで・・・・・。(さらに笑顔)」
「カット!カット!」 「良いですか。撤退ですよ撤退。その事を踏まえてお願いしますよ。」
「わかりましたー!」「・・・・・・。もう良いです。」
機材をかたずけて撤退の用意。
諦めた様子。
ライトも消えてから、「でも、本当はいろいろ大変でしょうね?」
「そりゃ、いろいろありますよ。今回の件は参りましたよ。(悲)」
翌日、それが放送されていた。
マスコミって、そんなものです。彼らが意図する映像だけを流すのです。決して全体を正確に伝えるのではありません。
そんなことも分らんでは、政治家など勤まらない。