アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

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2017-05-17 13:31:28 | 日記

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57 アチャコちゃんの京都日誌  再びの京都シリーズ

2017-05-17 13:07:24 | 日記

57 アキレス腱つながった けど歩けない。

 

 再び、意を決して、東京まで行って来た。重要な会議があるのでここ京都から長躯出かけた。

基本的にどこもバリアフリーに出来ているが、エレベーターやタクシー乗り場などへの移動が大変だ。けが人や身障者への配慮はまだまだ考える余地がある。普段何気ないスロープも杖や車いすには意外にきつい、また平面に見えるきれいな床面も実は凸凹しているところが多い。そして何より怖いのは「滑る事」だ。特に雨の時は恐怖感が先立つ。見た目には光沢美しい床材も雨に濡れれば危険な領域に変化する。松葉杖では転倒の危険性が高まる。

会社内でも、床の配線や段差はなくしてもらいたい。そしてとても困るのが自動ではないドアだ。特にトイレのドアなどは値打ちをつけるためかとても重いものが多い。足を踏ん張らなければ開けられない。昔あったような押すだけで開いて通り過ぎれば勝手に閉まる、のれんに近いものが良いのだが?

 

 楊谷観音に行って来た。前回の十輪寺の近くだ。まだアキレス腱が繋がっていた3月始めだ。

「楊谷寺」の画像検索結果「楊谷寺」の画像検索結果

こちらは、独鈷水(おこうずい)と言う弘法大師の霊水が今日も涌いていると聞いて行ってみた。京都は北から南に向かって脈々と地下水が流れていて、至る所で名水と言われる井戸や湧水がある。京の都が今日まで繁栄し文化の発展を見たのは、この地下水のお陰である。酒造・京菓子・豆腐・染色・等々、加えて、茶道や宗教儀式にも名水や神水の存在が欠かせない。

 梨木神社の染井。晴明神社の晴明水。宇治上神社の桐原水。清水寺の音羽の滝などは有名だ。

ここ楊谷寺、独鈷水は、その昔空海が、このお寺に入った時に、眼のつぶれたサルの子に母サルが一心に湧水で目を洗っている。それを見た空海が祈願すると満願の日に子猿の眼が開いたと言う。獣にもご利益があるのならば、人間にもあると思い霊水に奉った。

その独鈷水。本堂左奥のお堂に、その井戸はあった。覗くと水の湧き出ている音が聞こえる。周りには汲むための桶が置かれている。ちょうど妙齢の女性が、自ら持ってきたポリ容器に一心に汲んでいた。お聞きすると、「この水で飲料水のすべてをまかなっている。」と言う。「京都の名水をほとんど試して見たが、自分にはこれが一番。」「他の水は飲めない。」とまでおっしゃていた。

一杯コップで頂いたが、確かにマイルドな口当たりが美味しかった。

 写真は了解を得て写した。ミニの似合うとてもチャーミングな方でした。(もっとしゃべりたかった。)

 

 さらに、奥の院にも見どころが多い。本堂は靴のままで行けるが、奥の院までの100メーターほどの段梯子は、靴を脱いで粛々と登る。一番奥まで行くと西山の景色が広がる。

因みに、112代霊元天皇が眼病を治療し、113代の東山天皇の皇妃が安産祈願をし、そして生まれた115代中御門天皇が両親の追善供養でここ奥の院の観音様を作られた。歴史あるこの寺だが、今上陛下が125代であることを考えると、わずか10世代の隔たりなので、なぜか身近に感じた。

「楊谷寺」の画像検索結果

空海からは1000年の時間と空間を感じる・。色んな意味で奥深い寺だった。


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