京都検定的には、光明寺は3つある。今戒光明寺・粟生光明寺・そして光明寺。
因みに光明院と言えば、東福寺の塔頭。重森美玲の庭が有名。
単に光明寺と言えば、綾部市の光明寺。ややこしい・・・・。
前回訪れた松尾寺の方は非常に親切に話してくれて、光明寺への道筋なども教えてくれた。
国宝の仁王門を見に行くと、言えば、良いことだと言ってくれた。
お山の上まで道は狭いが、お参りの後「上林の温泉」は良い湯で有名だからぜひ寄ればいい旅になるとの事。
しかし、親切なのに一番重要な事を言ってくれなかった。それは、仁王門が改修中であることだった。
全く見えない。
HPから堂々たる姿の写真をお借りした。
前回の解体修理の時に、1248年の墨蹟が発見され鎌倉中期の貴重なものとして国宝指定を受けた。
あれ?工事中は「国宝」と書いてある部分が消されている。解体中は国宝ではない。細かい配慮か?
本堂は江戸時代の再建だが、雪も降る過酷な環境の中、劣化が激しく、むしろ歴史を感じた。
車を降りて本堂を見た後、仁王門を目指したわけだが、整備されていない山道を滑り落ちるように100メーターほど下る。
周辺には人影もなく、虫の声のみ。寺の中も人の気配がない。心細い。
そしてたどり着いたのが、先ほどの工事中の覆いがかかった仁王門。
松尾寺の親切な方、一番肝心な事を言ってくれたら・・・。
そう思いながら癒しを求めて紹介された温泉へ・・。
なお、創建は古く聖徳太子の時代。醍醐寺を創建した聖宝(理源大師)の時に整備され72の坊を誇ったと言う。
その後戦乱などの被害を受け、明智光秀にも焼き討ちされたと聞いた。(信長の指示か?)
その後江戸時代に復活したが、むしろ今現在が衰退の時期ではないかと思う。
貴重な国宝建造物がありながら道中の整備がなされていないし
何より訪れる人が少ないのではないか?(仁王門が工事中からか?)