今回はこのゲームについて取り上げてみましょう。
戦車好きな人は喜びそうなネタです(笑)
一度にアップすると大変なので、数回に分けてアップします。
以前、「パンツァー・フロント」なるゲームを紹介した事があります。
一応過去ログを参照してもらうとして・・・。
→ パンツァー・フロント(その1)
→ パンツァー・フロント(その2)
→ パンツァー・フロント(その3)
→ パンツァー・フロント(最終回)
このゲーム「B型」は、「パンツァー・フロント」の続編という形で登場しました。
前作との大きな違い。
1.シナリオの舞台が「アフリカ戦線」
2.当然、その時代以降に作られた戦車は登場しない。
買う前にそれがわかって、ちょっとテンション下がる。
アフリカ戦線には、私が大好きな戦車「ヤークト・パンター」が登場しないから。
個人的には「パンツァー・フロント bis」(パンツァー・フロントのバージョンアップ版と言えるもの)をそのままPS2に移植して、CGを向上させたものであっても良かった気がしていた。
ウィキにはこれらが一まとめで解説されています。 → ウィキ「パンツァー・フロント」
基本的に「砲弾が貫通するか・跳ね返されるか」で決まるシステムは同じなのと、バージョンアップされている面が多々有るという前評判で、市販と同時に購入してみた。
まず、驚いたのは、CGは向上しただけでなく、それ以上に芸が細かくなった(笑)
1.マップが広大(「広すぎる」という批評が少なくない)
2.建物も破壊できる(建物を障害物として、身を隠せない)
3.実戦同様、歩兵も対戦車攻撃を仕掛けてくる。(手榴弾・対戦車ライフル・迫撃砲等)
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右の矢印の兵士、迫撃砲弾を装填してます。
(ちなみに、私の乗る戦車の照準器から見た風景)
発射!
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発射光が見えますね。
戦車とて天井は薄い鉄板なので、迫撃砲の直撃を受けたら、撃破されてしまいます。
前作では歩兵は単なる「情報伝達係」くらいの役目しか負わなかったのですが、本作になるとかなり危険な相手になってきています。
移動する時は、迫撃砲を背負ってますね(矢印の兵士)
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4.「搭乗員」の概念が出てきた。
正面から自車を見た映像ですが、戦車長がハッチから顔を覗かせていますね。
これは第三者視点で、操縦している自車を右前方から見たところです。
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画面左下の「戦車を上から見た図」の白い扇形の部分。これが、今見ている方向と範囲を大まかに示しています。
その右隣の5つの緑の点、これが搭乗員のステータスで、緑色が「良好」。
黄色が「負傷」、赤が「重症」、黒は「死亡」。
戦車が撃破されなくても、乗員が死亡して戦闘継続不可になる事もありますし、搭乗員が故障した戦車を放棄することもあります。
自らの戦車も放棄することが出来ますw
(その際戦車兵がハッチを開けて、戦車の中から出てきます)
逆に言うと、今までは戦車が無事さえあればゲームを続けられたのですが、それだけでは済まなくなってしまったのです。
私は「実戦だって同僚が死にかけたら、救護を優先するはず。」と思いながらゲームをしますが、ゲームとして楽しみたい人にはかなり不満みたいです。
オプションで「乗員ステータスのオン・オフ」が出来る方が望ましいと思います。
戦車長は安全な場所ではハッチから身を乗り出しています。
これは僚機を双眼鏡で見た状態。
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主砲下に、操縦席用の覗き窓(ペリスコープ)があります。(矢印部)
敵を発見すると、戦車長は戦車の中に潜り込み、ハッチを閉めます。
ハッチから体を晒していると、歩兵に撃たれて死んでしまいます。
だから、戦車の中に潜らなくては安全ではない。
同時に操縦席用のペリスコープもバイザーで覆われます。
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芸が細かい(笑)
そして、更にハードな「オプション」が選べます。
5.戦車長視点
前作パンツァーフロントでは、基本的に「第三者視点」で操作を行います。
その他に先程の「砲手視点」やこちらの「双眼鏡視点」がありました。
双眼鏡視点
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ほぼ同じ位置から、自車後方からの第三者視点。
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走っているので、白い排気煙と土埃が舞い上がっています。
この視点だと、広範囲が見えますがご覧の様に戦車長が頭をハッチから出している。
これでは歩兵に銃で撃たれてしまいます。
そして、ほぼ同じ位置から見る「戦車兵気分」を味わいたい人の為の極めつけ、「戦車長視点」
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オプションでこの視点を選択すると、戦車の中に潜った状態では常にこの視点がメイン。
「双眼鏡視点」や「第三者視点」にする時は戦車から身を乗り出しているので、安全上短時間しか使えません。
「砲手視点」は砲の向いている限られた部分しか見る事ができません。
必然的にこの戦車長から見た視点がメインになります。
「激ムズ!」です。
この戦車の場合、この窓が円周上に5箇所あるだけなので、その窓と窓の間は死角です。
この死角は隣に僚機がいてもわからないくらい大きい。
自動車で考えると、雪が積もった状態で右側のワイパー部分しか前が見えない状態、それより視界が制限されると思われます。
周囲に人がいた場合、見えなくて踏み潰してしまいそうです(^^;)
ちなみに、「第三者視点」でクリアしたシナリオをこの「戦車長視点」でクリアしようとすると、「5倍は難しい」と感じました。
この視点の形は、戦車によっても違います。
イギリスのクルセーダー
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四角なところは変わりませんが、この窓だけで全周をぐるっと見回します。
イタリアのM11
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こちらは円形です。こちらもこの窓がぐるっと回って全周を確認する方式です。
最後に
6.地雷
上の画像のメッセージにあるように、操縦手が地雷を踏んだ事を伝えています。
本作にはマップ上に地雷が埋め込まれているシナリオがあります。
地雷を踏んだ衝撃で、操縦手が負傷して黄色になっています。
この時戦車長がハッチから身を乗り出していると、殆どの場合爆風で負傷します(^^;)
ちょっと連続ではアップできませんが、今回はこの辺でw
尚、カテゴリーに「パンツァー・フロント」を追加しましたので、検索はし易いと思います。
コメント
- まめ八 [2010年11月9日 21:48]
- こんばんわ。
う~ん。。。これは!
噂には聞いていましたけど結構リアルな設定ですね。実際の戦車による戦闘はこれ以上に難易度が高いのでしょうね。見ているだけでも沸く作させられます。
子どもの頃に夢に描くだけだったWW2の戦車搭乗員の戦闘をゲームとはいえこれだけリアルに体験出来るのですから凄い事です。
これをやって戦記物のドキュメンタリーを読むと話の内容がより実感を伴ってわかりやすくなることでしょうね。 - EP82-SW20 [2010年11月10日 21:22]
>まめ八さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw
お待ちしておりました(笑)
リアルですよぉw
お陰で、マニュアルの説明不足・ゲームバランスの悪さが前作ユーザーからも不評でした。
私も最初は「クリアしたらさっさと売り払おう」と思ったくらいです(汗)
その辺は、「その2」あたりでアップしますね。
確かにこれをやった後に「ティーガーの騎士」・「ティーガー戦車隊」・「SS戦車隊」を買い漁りました(苦笑)- まめ八 [2010年11月11日 20:49]
- 再びお邪魔します。!(^O^)
このゲームは、戦車の視界の悪さを実際に体験できるみたいですね。
戦車の最大の弱点は視界の悪さなんだそうです。
一般には歩兵と戦車が戦えば一方的に歩兵がやられると思われているみたいですが、歩兵は戦車にとってかなり危険な存在で、戦車の視界の悪さを利用して近付き、地雷、集束手榴弾、火炎瓶、対戦車爆雷などで仕留めることが多々あったそうです。ヴィレルボカージュの戦いでもヴィットマンのティーガーは英国兵の近接攻撃(ピアット)で撃破されていますよね。
戦車の視界の悪さを体験するために、アニメ監督の宮崎駿氏は、スリットをつけたダンボールを自家用車のフロントガラスに貼りつけて走り警察に捕まったという実話があるそうですよ。!(^O^) - EP82-SW20 [2010年11月11日 21:23]
>まめ八さん、こんばんは。 連続コメントありがとうございますw
私もこのゲームをやるまでは、「歩兵は戦車に比べて弱いだけの存在」と思っていました。
しかし、共存関係にあると思いましたよ。
このゲーム、本当に「激ムズ」になります。
頻繁にハッチから頭を出して周囲大まかに確認、その後ハッチに潜っての移動・照準・射撃。
場合によっては照準画面の狭い視野のまま走る事もしばしばです。
トレーニングモード以外での私の最初の「戦死」が、ハッチから頭を出して周囲を確認している最中に狙撃されました。
私のこのゲームでの人生は、ここで終わっています(^^;)
リトライできるゲームの世界での出来事だから、今生きていられますけど(汗)
宮崎監督のその行為は、「泥だらけの虎」を書くためにやったのでしょうね。
笑えるけど、事故を起こす危険の有るエピソードですね(^^;)
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