エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

落葉松林の白き妖精

2009年11月19日 | 日記
八ヶ岳はいよいよ雪を被る。
ある朝、ふと気づくと山の稜線が白いものに縁取られていることに気づくのである。

寒さが厳しくなった告知でもあるのだ。



植物の色素が変化するときでもある。
この冬に向かった時期、遠目からまるで桜のように見える植物があった。



蔓に巻き込むように白いものが着いている。
落葉松林のそこかしこに点在しているのである。
白い花といってもよい。

良く見ると、花というより花の額が白く残っているようだ。



一体これは何の花だったのだろうか?
不思議な気配を漂わせている白である。
まるで鳥の羽毛のようだ。

この時期から舞い始める「ゆきばんば」のようにアワアワとしている。

この時期だと白いものは、ゆきばんば以外ではススキの穂か白式部(しろしきぶ)の実くらいのものである。



でも白式部は、このように茶色に変色して枯れているのである。
この不思議な白とは違うのである。


林の中には不思議なものがある。

季節の名残が陽だまりに残っていたりもする。
その不思議との出会いが林歩きの醍醐味である。



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                     荒野人


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2 コメント

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Unknown (ちょごり)
2009-11-19 18:19:42
真っ赤な葉が眩しいほど!
八ヶ岳は私にとって、何と言ってもからまつです。
その中で紅葉している赤や黄色の小さな木がとても目立ちましたし、鮮やかさがとても綺麗でしたね・・・
返信する
ちょごりさんへ! (荒野人)
2009-11-19 19:04:37
真っ赤な葉が綺麗ですね。
本当です。
イチョウの黄色も、まとまっていると目を奪われます。

どちらも落ち葉が素敵です。

八ヶ岳に似合うのは、からまつですね。
ぼくもそう思います。
返信する

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