エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

金木犀と桜紅葉

2012年10月31日 | ポエム
金木犀が枯れている。
あんなに、人を喜ばせてくれていたのに樹上で枯れてしまった。
喜ばせてくれたのに・・・。

悲しい。







「哀しきや頭上で枯るる金木犀」







地上に落ちて枯れる花は、幸せである。
樹上で枯れる花は、限りなく寂しい。



香りも、色気もなくなって干からびていく。
そんな花に、ぼくは万感の思いを籠めて「ありがとうね!」と声かけた。

刹那!
馥郁とした表情が見えた。







「越し方を斜陽が差せり桜もみじ」







桜紅葉は、悲しい。
殆んど葉は散っていくけれど、赤く色づいた葉は樹上で頑張っている。

その頑張りが美しい。



秋の雲が遊弋する。
美しい秋は、まだまだ楽しめる。






      荒 野人


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