エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

初恋・・・森 麻季(Maki Mori)

2013年06月07日 | ポエム
石川啄木の短歌である。
砂山の砂に腹ばいになって、遠く初恋を想う歌である。



多くの声楽家が歌っているけれど、森さんの澄んだ歌声は切なく甘酸っぱい初恋を蘇らせてくれる。
彼女は、あのNHKの坂の上の雲のエンディングで、山の嶺をキャメラが這い上がっていく時流れる「スタンド・アローン」を歌っている歌手である。


初恋  森 麻季 Maki Mori




まずは、聞いてみようではないか。
いかがであろうか。

森麻季の美貌が際立つし、歌がまた良い。



啄木は、函館の海岸・・・大森浜に彫像となって佇んでいる。
右手で頬杖をついている姿は「アンニュイ」そのものである。

  砂山の砂に腹這い 
  初恋の
  痛みを遠く思い出ずる日

である。

「初恋の傷みの底のほろ苦く」

と詠んでみた。
啄木に遠く遠く及ばない。


       荒 野人


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