エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

秋の蝶

2014年10月11日 | ポエム
黒揚羽がよたよたと舞う。
秋の蝶は、飛翔力が弱いのだ。

だが、見る者に寂寥感を与える。







「午後の日の色濃き花へ秋の蝶」







台風の襲来を前にして、涼やかな空であった・



こうした雲は、空の隙間を鮮やかに見せるのだ。
正に、秋の雲である。



今でなければ、この空と雲は見られないのである。
空を見上げれば、必ず「おまけ」が付いて来る。

さしずめ、ナンキンハゼの紅葉である。



赤一色だけ、抜き書きしたかのような色合いである。
この赤く変色した葉は、赤が極まって落葉する。

ナンキンハゼの樹の下は、秋が深まれば赤い絨毯を敷き詰めたようになるのだ。
野点の緋毛氈であるかのように、目に沁みる。
そう言えば、昨年は府中の森でお茶を頂いた。

緋毛氈に良く似合う、和服の女性であった。




       荒 野人




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (輸那括絲子)
2014-10-11 20:48:47
秋の蝶‥子孫を遺さなくてはと必死で絡んできます。少々追っても周りを飛んで離れようとしません。金柑の葉は毎年坊主ですよ。 (^。^)
荒野人さんの周辺は昆虫にとって良い環境地のようですね。
返信する
輸那括絲子さんへ! (荒野人)
2014-10-12 20:33:55
はい!自然が多いので、蚊も多いのです。
デング熱にならないかと心配するほどです。

輸那括絲子さんの格調高い文章には、いつも感服致しております。

詩論、俳論など勉強させて頂いています。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。