今度は放射線技師のドラマだそうな。。。
全く期待していないが嫁さんが録画して見ていた(-_-;)
「MRIは水素原子の方向を揃えて、画像として見えるようにする・・・(*'▽')」
そういえば、30年前の学生時代に議論してたなぁ。
「NMR(核磁気共鳴)ってどういうことか知ってる?」
『原子のスピンを揃えて、特定周波数で共鳴しスピンが反転するんだろ。そこで電磁波の吸収が起こる・・・』
「なんであなたはそんなことわかるの!!!私は図書館から本を借りてきて勉強したのに!(*_*)」
まぁ、原理はそんな程度に説明される。
スピンが1/2から-1/2に反転する・・・
覚えやすいからそう表現されるし、そういう感覚でわかったような気になっていた。
NMRを応用し水分子(言い換えれば水素原子)を中心に画像化したものがNMR
でもね、実際は
核磁気共鳴
概略[編集]
原子番号と質量数がともに偶数でない原子核は0でない核スピン量子数 I と磁気双極子モーメントを持ち、その原子は小さな磁石と見なすことができる。磁石に対して静磁場をかけると磁石は磁場ベクトルの周りを一定の周波数で歳差運動する。原子核も同様に磁気双極子モーメントが歳差運動を行なう。この原子核の磁気双極子モーメントの歳差運動の周波数はラーモア周波数と呼ばれる。この原子核に対してラーモア周波数と同じ周波数で回転する回転磁場(電磁波)をかけると磁場と原子核の間に共鳴が起こる。この共鳴現象が核磁気共鳴と呼ばれる。
磁場中に置かれた原子核はゼーマン効果によって磁場の強度に比例する、一定のエネルギー差を持った 2I + 1 個のエネルギー状態をとる。このエネルギー差はちょうど周波数がラーモア周波数の光子の持つエネルギーと一致する。そのため、共鳴時において電磁波の共鳴吸収あるいは放出が起こり、これにより共鳴現象を検知することができる。
応用[編集]
- 核磁気共鳴分光法
- 核磁気共鳴は発見当初は原子核の内部構造を研究するための実験的手段と考えられていた。しかし、後に原子核のラーモア周波数がその原子の化学結合状態などによってわずかながらも変化すること(化学シフト)が発見された。これにより核磁気共鳴を物質の分析、同定の手段として用いることが考案された。このように核磁気共鳴によるスペクトルを得る分光法を核磁気共鳴分光法と呼ぶ。核磁気共鳴分光法のことも単にNMRと略称する。
- 核磁気共鳴画像法 (MRI)
- 核磁気共鳴において共鳴の緩和時間はその原子核の属する分子の運動状態を反映する。生体を構成している主な分子は水であるが、水分子の運動はその水分子が体液内のものか臓器内のものかによって異なる。よってこれを利用して体内の臓器の形状を知ることが可能である。これをコンピューター断層撮影法に応用した方法が核磁気共鳴画像法 (MRI) である。
スピン角運動量
スピン角運動量(スピンかくうんどうりょう、英: spin angular momentum)は、量子力学上の概念で、粒子が持つ固有の角運動量である。単にスピンとも呼ばれる。粒子の角運動量には、スピン以外にも粒子の回転運動に由来する角運動量である軌道角運動量が存在し、スピンと軌道角運動量の和を全角運動量と呼ぶ。ここでいう「粒子」は電子やクォークなどの素粒子であっても、ハドロンや原子核や原子など複数の素粒子から構成される複合粒子であってもよい。
「スピン」という名称はこの概念が粒子の「自転」のようなものだと捉えられたという歴史的理由によるものであるが、現在ではこのような解釈は正しいとは考えられていない。なぜなら、スピンは古典極限 ħ→0において消滅する為、スピンの概念に対し、「自転」をはじめとした古典的な解釈を付け加えるのは全くの無意味だからである[1]:p196。
ってね。
実際はスピンってーのは自転でもなく、自転軸の歳差運動とかでもなく・・・
概念としてのスピンなんだよ。
だから、このドラマの監修をやってる人は「全然わかっていない」人だってこと。
もちろん演じている人が理解できてるとは・・・ありえない。
そもそも放射線技師は写真家と同じ芸術家技術者であり、医療技術者ではないのだから。
(放射線技師をバカにしているのではない、技術者として尊敬しているが、医療人ではないということ)
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