下の記事を読んでもよくわからないだろうと思い直し・・・
補足しておく。
取引相手の会社で死亡事故が起きた。
当然わが社も知らん振りはできない。
それはあたりまえの反応である。
しかし、本社の危機管理責任者O部長が命じたことは・・・
「わが社に関係ある設備との関連を調査し、社長に報告すること」
命じた先は本社の"環境"部署にである
確かに、報道からは関係ありそうな部署には見えた。
しかし、本社内には他にも多くの関連部署があるのだ。
おそらく、そんなことに気づいていたとは思えない。
ただの脊椎反射で命令し、後でよくよく考えてもいないと思う。
(もし違っているのなら誰か反論してくれ!)
このような事故の場合、社長が知りたい情報は
・事故の被害の大きさ
・事故の原因
・わが社関連施設の不備がなかったか
・再発防止と類似事故の防止策
だろう。
ところが、結果として社長に報告されたことは・・・
「関連施設ではなく、周辺の環境にも影響ない」
ということだった。
そりゃそうだ。
環境部署に事故の状況を聞けば、そのような報告以外にない。
それ以外のことを報告するのは、業務範囲外の越権行為だ。
しかし、重大死亡事故の状況報告として、誰も期待していない回答じゃなかろうか。
それに何の意味があるのだろう。
社長の耳に「周辺環境に影響ありません」なんて情報を入れても、意味不明だろう。
本社内では、その報告で満足されたのだろうか?
少なくとも、その会社としての責任はなかったのか、事故が再発しないようにするにはどうしたらいいのか、あたりの情報が普通必要な情報ではないのか。
・・・しかしその後、何の音沙汰もない。
結局、形だけ「対応をした」ということで、事故なんかどうでもよかったのだ。
しかし、このセンスのないO責任者が今後の本社の危機を回避できるのか?
一人のバカの思いつきがまかり通り、「上からの命令」ということで外部の者に余計な負担を与えることも何とも思わない周囲の連中。
本当にすべき仕事に対して、少しは恥を知れよと思う。