待ちに待った日弁連の示談斡旋の日である。
10時にベンゴシ会へ・・・
担当は若い優しそうな弁護士さんである。
「見合って見合って」の行司役をするのだと思っていたら、弁護士さんと片方ずつの2者面談である。
『なんだぁ、JA共済を理屈攻めにしたろうと思ったのに』
「それじゃぁまとまることはありませんよ^^」
まずこちらの説明から・・・
私の分厚い資料も読んでくれていて、こちらの主張にも真摯に意見を述べてくれる。評価損の取り扱いにも好意的である。
「よくこれだけ調べてありますね。大変助かります」
『不当な要求はしていないつもりですし、お互いきちんと納得できる計算のつもりです』
「わかっています。細かい金額はともかくとして、請求内容は正当なものだと思いますよ。このままJAに提示しましょう」
弁護士さんはこちらの考え方に賛同し、そのままの金額で交渉してくれるという。
JAとの面談の間、別室で待たされた・・・
「なかなか評価損には抵抗しています。しかし今回は裁判になれば当然認められる可能性が高いと説明しています」
『何か根拠を持って抵抗しているのでしょうか?』
「いえ、出せない、認めないの一点張りで・・・でも金額の妥協だと思います」
JA共済は私に対するのと同じく、根拠のない一方的な話のようだ。
2回目のJAとの面談の後・・・
「どうです?評価損の金額を落として、慰謝料を裁判所基準で調整してもいいですか?」
『いいですよ。金額にはこだわっていません。当然の要求を無視しているから腹が立っているだけです。合計金額が減ろうとも評価損と代車の不当な取り上げは主張します』
「計算しますね・・・あ、金額は数千円しか変わりません。この2案で選択してもらいます」
うーん、ほぼ満点の回答かぁ・・・心の中ではニンマリ^^
この時点では弁護士さんもやる気満々だったが、まさか返り討ちに遭おうとは。
3回目・・・弁護士さんがわざわざ控え室にやってきた。
何か様子がおかしい。少し怒っているようだ。
「なんとJA共済は2案とも〔のめない〕と言ってます。どうしましょうか」
『なにか根拠を提示しているのでしょうか?』
「いえ、ただ金額が妥協できないと・・・根拠なんてないんじゃないでしょうか」
『はぁ?弁護士さん相手に根拠もなく突っぱねるんですか?』
「そのようです。認めないものは認めないの一点張りで・・・」
『では裁判ですよね。合意部分は確認書を取って、争う部分を少額訴訟でとも考えていますが』
「裁判になれば当然認められる要求だとも説明したのですが、裁判でも仕方ないと言っています。損害の一部分を取り出した少額訴訟は無理ですね」
『通常裁判は個人には負担が大きすぎます。無理です』
「裁判すれば勝てる事案なのですが・・・あそこまで突っぱねられると困りましたね。何の理由もないのには手も足も出ません。裁判にするしかないですね」
『通常裁判は無理です。日弁連の裁定というシステムがありますよね』
「相手の同意があればですが・・・斡旋はこれで打ち切りですね^^;」
疲れ顔の弁護士さんが帰っていったのは、13時になろうとしていた頃だった。
ベンゴシ会の事務員の話では保険会社側の同意は不要らしい。
裁定=審査というらしいが、弁護士会の重鎮が審査委員会を開催し【法律的に妥当な賠償額】を決定する。その決定にはJA共済等の共済は従うことを約束されているらしい。
『でも今日は、弁護士さんが一生懸命に根拠を説明しても全く聞く耳を持たなかったようですよ?審査結果についてJA共済が従わなかったらどうしようもないのでは?』
「審査結果に従わないことはないと思いますよ。それに今日の弁護士が審査会の資料を作成しますから、今日のことは伝わります。安心してください」
最初から審査結果の強制力を期待して日弁連に乗り込んだのだから、そう思いたいが・・・相手はJA共済なのである。
ちなみにJA共済は企業責任として社会正義のために日弁連を支持しているのにもかかわらず、何の正義や論理的根拠もなく日弁連の示談斡旋を突っぱねるのである。
決めた!JA共済の担当は全くのバカである。
〔通念上当然認められる損害〕と中立の立場の弁護士が再三説明しても、何のことか意味がわからず拒否しているのだ。これはもはや交渉上の作戦とかではない。
さすがの弁護士もなんとも無力感を感じていたようだ。
【所長の格言:いくら頑張ってもバカには勝てない】
・・・審査委員会の結論まで、また時間がかかる・・・
10時にベンゴシ会へ・・・
担当は若い優しそうな弁護士さんである。
「見合って見合って」の行司役をするのだと思っていたら、弁護士さんと片方ずつの2者面談である。
『なんだぁ、JA共済を理屈攻めにしたろうと思ったのに』
「それじゃぁまとまることはありませんよ^^」
まずこちらの説明から・・・
私の分厚い資料も読んでくれていて、こちらの主張にも真摯に意見を述べてくれる。評価損の取り扱いにも好意的である。
「よくこれだけ調べてありますね。大変助かります」
『不当な要求はしていないつもりですし、お互いきちんと納得できる計算のつもりです』
「わかっています。細かい金額はともかくとして、請求内容は正当なものだと思いますよ。このままJAに提示しましょう」
弁護士さんはこちらの考え方に賛同し、そのままの金額で交渉してくれるという。
JAとの面談の間、別室で待たされた・・・
「なかなか評価損には抵抗しています。しかし今回は裁判になれば当然認められる可能性が高いと説明しています」
『何か根拠を持って抵抗しているのでしょうか?』
「いえ、出せない、認めないの一点張りで・・・でも金額の妥協だと思います」
JA共済は私に対するのと同じく、根拠のない一方的な話のようだ。
2回目のJAとの面談の後・・・
「どうです?評価損の金額を落として、慰謝料を裁判所基準で調整してもいいですか?」
『いいですよ。金額にはこだわっていません。当然の要求を無視しているから腹が立っているだけです。合計金額が減ろうとも評価損と代車の不当な取り上げは主張します』
「計算しますね・・・あ、金額は数千円しか変わりません。この2案で選択してもらいます」
うーん、ほぼ満点の回答かぁ・・・心の中ではニンマリ^^
この時点では弁護士さんもやる気満々だったが、まさか返り討ちに遭おうとは。
3回目・・・弁護士さんがわざわざ控え室にやってきた。
何か様子がおかしい。少し怒っているようだ。
「なんとJA共済は2案とも〔のめない〕と言ってます。どうしましょうか」
『なにか根拠を提示しているのでしょうか?』
「いえ、ただ金額が妥協できないと・・・根拠なんてないんじゃないでしょうか」
『はぁ?弁護士さん相手に根拠もなく突っぱねるんですか?』
「そのようです。認めないものは認めないの一点張りで・・・」
『では裁判ですよね。合意部分は確認書を取って、争う部分を少額訴訟でとも考えていますが』
「裁判になれば当然認められる要求だとも説明したのですが、裁判でも仕方ないと言っています。損害の一部分を取り出した少額訴訟は無理ですね」
『通常裁判は個人には負担が大きすぎます。無理です』
「裁判すれば勝てる事案なのですが・・・あそこまで突っぱねられると困りましたね。何の理由もないのには手も足も出ません。裁判にするしかないですね」
『通常裁判は無理です。日弁連の裁定というシステムがありますよね』
「相手の同意があればですが・・・斡旋はこれで打ち切りですね^^;」
疲れ顔の弁護士さんが帰っていったのは、13時になろうとしていた頃だった。
ベンゴシ会の事務員の話では保険会社側の同意は不要らしい。
裁定=審査というらしいが、弁護士会の重鎮が審査委員会を開催し【法律的に妥当な賠償額】を決定する。その決定にはJA共済等の共済は従うことを約束されているらしい。
『でも今日は、弁護士さんが一生懸命に根拠を説明しても全く聞く耳を持たなかったようですよ?審査結果についてJA共済が従わなかったらどうしようもないのでは?』
「審査結果に従わないことはないと思いますよ。それに今日の弁護士が審査会の資料を作成しますから、今日のことは伝わります。安心してください」
最初から審査結果の強制力を期待して日弁連に乗り込んだのだから、そう思いたいが・・・相手はJA共済なのである。
ちなみにJA共済は企業責任として社会正義のために日弁連を支持しているのにもかかわらず、何の正義や論理的根拠もなく日弁連の示談斡旋を突っぱねるのである。
決めた!JA共済の担当は全くのバカである。
〔通念上当然認められる損害〕と中立の立場の弁護士が再三説明しても、何のことか意味がわからず拒否しているのだ。これはもはや交渉上の作戦とかではない。
さすがの弁護士もなんとも無力感を感じていたようだ。
【所長の格言:いくら頑張ってもバカには勝てない】
・・・審査委員会の結論まで、また時間がかかる・・・
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