酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

はたしてDT125Rは生き返るのか?【その1 油汚れにJOY】

2008-05-04 21:09:55 | 技術系
GW1日目にバイクをもらってきた。
正確には「永久貸与。手放す時には自分に返却して」とのこと。
「まぁ、その時にはイラネというかも知れんが」
外見はそれなりだが、タイヤがひび割れており、アクセルが回らない。
が20年前のバイクだ、まぁそんなものだろう。

【YAMAHA DT125R '91年式 2st 125cc 20ps】
およそ20年前、レースで2stパワー戦争の時代があった。
GPのレースで排気デバイスYPVSを実用化し、王者SUZUKIから天下を奪い取り、その後ケニー.ロバーツにより3連覇を成し遂げた頃である。
このDTは一足早くYPVSを搭載し王者に君臨したモトクロッサーYZの血統を受け継いでいる。
ほとんど上位DT200の骨格を持ち、125にはオーバースペックな足回りを持つ。

さて、手始めにアクセルワイヤーを見てみよう。
グリップは回せどビクとも動かない。
手元をばらし、固まった古いグリスの除去とグリスアップ。
無理に引くと少し動くが、戻らない。
『こりゃワイヤー外してクネクネ揉んでみるか』
DTのアクセルワイヤーはキャブ方向とデバイス方向に分岐している。
分岐ボックスを分解し〔お、グリスは固まっているが錆びてない^^〕
それぞれのワイヤーを無理やり数回引く〔うーん、動きが渋い〕
やはりキャブのニードルが固着しているようだ。

仕方ない。キャブを外そう。
もちろんキャブの清掃は想定内の作業である。〔面倒くさいが^^;〕
残ったガソリンが漏れないようにコックから抜く・・・アリ?出てこない。
『カラ?』・・・違っていた。
ガソリンキャップが回らず、ハンマーで叩きながら回す。
『どぇーーー!カビカビみたいにサビている!』
タンクキャップもタンク内もケバケバ真っ茶色。
あと少しでボロボロに崩れそうな錆びた空き缶状態である。
『駄目だ、タンクを外して上から抜こう』
タンクには約2Lのシンナーみたいな茶色のどろどろが出てきた。
もはやガソリンとは呼ばない揮発成分の抜けたスラッジである。
逆さまにすると、10円玉大のサビのカケラがガシャガシャ落ちてくる。

『タンクもキャブも完全分解だな、こりゃ』
こんなんで、エンジンがかかるまで復帰できるのか?
吐きそうな匂いのタンクに「油汚れにジョイ」を1本突っ込みシェイク。
ガシャガシャ音は大量のサビである。〔とりあえずサビは明日考えよう〕
油溶かしのため、タンク満杯に水を追加し、一晩置く。

【この時点でGW2日目はタンクのサビ取りに決定した】

丁度ここでN山さんが釣りの待ち合わせに到着した。
「ガソリンじゃないですねぇ。エステル臭がする」
確かに酢酸エチルに酸っぱい匂いを加えて鼻に突くような感じだ。
水分と鉄サビで炭化水素鎖が酸化分解、エステル化しそうな気もする。

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