「ファラオが頑なになって、私たちを解放しなかったとき、主はエジプトの地の長子をみな、人の長子から家畜の初子に至るまで殺された。それゆえ私は、最初に胎を開く雄をみな、いけにえとして主に献げ、私の子どもたちの長子をみな贖うのだ。」(出エジプト記13:15新改訳)
過ぎ越しの夜、エジプト中の長子は人と獣(けもの)といわずすべてが殺された。では、イスラエル人たちの長子はなぜ殺されなかったのか?といえば、神の所有とされたからである。つまり、このときからイスラエル人たちの長子は、イスラエル人のものではなく、神のものとなった。だから殺されずにすんだともいえる。▼この世界はやがて、人間が犯した罪ゆえにのろわれ焼き尽くされてしまう。すなわち史上最大の過ぎ越しの夜を迎える。そのときイエス・キリスト(真の過ぎ越しの子羊)を信じた者たちは、神の子どもとして永遠の新世界を引き継ぐのである。▼三千年以上、過ぎ越し祭を守っているイスラエル、二千年間、聖餐式を守り続けている教会、これらは終末の大審判到来を告知する予表なのである。