しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
よかったら見てください。

朝の露 <デボラの歌>

2024-10-29 | 士師記
「ギルアデはヨルダンの川向うにとどまった。ダンはなぜ船に残ったのか。アシェルは海辺に座り、その波止場のそばにとどまっていた。」(士師記5:17新改訳)

カナン人との戦いで大勝利をおさめたデボラとバラクの喜びの歌がここに記される。ただ、二人は喜んで歌っているだけではない。なぜなら、イスラエルの総力をあげた戦闘に参加しなかった部族への非難もこめられているからだ。たとえばヨルダン川の東に住む部族、ギルアデ(マナセ族)と地中海沿岸に住むダン、アシェルは犠牲を払うのを嫌がったのか、兵士を送らなかった。デボラたちはそれを歌の中で責めているわけである。▼私たちキリスト者も、福音を宣べ伝える戦いに招かれている。ひとりも滅びないことを望まれる神のお心に従って、世界中に救いを伝える聖戦に参加しているのだ。もし自分が救われたことだけで満足し、犠牲を払うのをいやがり、傍観(ぼうかん)しているだけなら、やがて主がお出でになったとき非難されるにちがいない。喜んで犠牲を払おうではないか。