しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <ギデオン>

2024-10-30 | 士師記
「すると、主は彼の方を向いて言われた。『行け、あなたのその力で、あなたはイスラエルをミディアン人の手から救うのだ。わたしがあなたを遣わすのではないか。』」(士師記6:14新改訳)

ここからは五人目の士師、ギデオンの物語。▼彼の特徴的な性格は臆病(おくびょう)であったこと、神に対する信仰がなかなか持てず、「どうしてもというなら、あなたが主であることのしるしを見せてください」(17同)と祈ったことに、それがよくあらわれている。だがおどろくことに、主はそのギデオンを叱らず、しるしを見せて励まされた。▼私たちキリスト者の多くも、主が共におられることを信じているが、実際には勇気が持てず、大胆(だいたん)な行動をとることができない者である(私はそうではない、という人には失礼だが)。だから神のギデオンに対するはげましには、とても力づけられる。しかも神のみわざは、単なるはげましだけではなかった。▼「主の霊がギデオンをおおったので、彼が角笛(つのぶえ)を吹き鳴らすと、アビエゼル人が集まって来て、彼に従った」(34同)とあるように、彼は主の霊に満たされて戦うことができたのである。考えてみれば、臆病というのは、神の前では長所かもしれない。なぜなら、そう自覚した信仰者は、一心に主を仰ぎ、主にすがるしかないことがわかるからだ。今日も勝利の秘訣はこれしかないであろう。