「湖のほとりで」伊2007年 *** しんしんとした痛み

　　　　キーワードは「知る」ということ。そして、それ：Knowing：は分別と言う意味

　　ストーリーについて書きますので、筋書きわかってしまいますからご注意

　北イタリアの村に住むアンナは高校時代、アイスホッケーチームのキャプテンだったが、チームをやめてからも毎日、湖近くまでのジョギングを続けている快活な美しい少女。その彼女がある日、湖のほとりで全裸の死体となって発見される。

　近くに住む知恵遅れのマルコが死体を発見し、湖に住む蛇と眼をあわせたので眠ってしまったのだと、青いジャケットを彼女の身にかぶせた。眼をひらいたまま、体とは逆の方向に顏を向けられていたが、抵抗したようすはなく、静かに殺されたのだとサンツィオ刑事は推理した。彼女は愛する人の手による死を受け入れたのだと。

　彼女は自分が脳腫瘍であることを知り、余命いくばくもないことを受け入れていた。そして、彼女は何を知ったのか・・・

　ボーイフレンドが疑われ、逮捕されるが、彼女は病気のことも彼には話さず「何も知らなかった」と彼は嘆いた。自分はなんでも彼女に話していたのに。

　知恵遅れのマルコが疑われ、車椅子の父も疑われる。湖への道をジョギングするアンナに嫉妬していたのではないかと。「（障害を持った子の）親の苦しみがお前に分かるか。経験したものでなければわからない」と父は毒づく。

　しかし、サンツィオ刑事にも辛い思いがある。ひとり娘をもうけた妻は認知症で遠い施設に入所し、夫を海外に住む弟だと思い、医者を恋人だと信じ、娘のことは忘れてしまっていた。娘には母に忘れられているなどと告げることはできない。

　そうした家族の絆がアンナの死をめぐる捜査の中で浮かび上がり、しっかりと手の中で握り締められる。なぜなら、アンナが知り、そして行なったことは。。。

　口にすることさえ辛い思いを共有することで、人は人の思いにいたり、大人になっていくのだろう。「知る」ことの重さと責任を知る。

　母が医者と腕を組んで行く姿を見送るフランチェスカには、一人の女性として母を知り、父と共に歩んでいこうとする微笑が浮かんでいた。温かい娘としての・・・　　　　　

　　　

湖のほとりでーThe Girl by the lake ：Fantastic !!

                    　 　     

  　  　　　　　　 　北イタリアの湖のほとりで発見された美しい少女の死体

　　　　　　　 犯人を捜索するなかでうかびあがってくる、それぞれの家族の絆

                　　　　　 「知る」ということの重さと知ったことへの責任　

　　　　　　　それを分別として受け止めることを「大人になる」というのだろうか

　　事実が明らかになっていくに連れてしんしんと心にしみわたっていく透明な痛み　

　　　　　　　　　　　そして「知る」ことの痛みを分かち合える家族の存在

　　　　　　　　　　　　　　　　　それが希望、そして未来

　　　　　　　　透明な湖と自然の中にすいこまれていくような美しい映画です　

　

　　　　　　　　アンドレア・モライヨーリ　イタリア映画

　　　　　　　　サンドロ・パトラーリア（原案・脚本）　

　　　　　　　　　カリン・フォッムス「見知らぬ男の視線」原作

　　　　　　　　トニ・セルヴィッロ／サンツィオ刑事、アンナ・ボナイウート／妻

　　　　　　　　　

平日母子家庭とシングルマザー

　　　　　　　　　　　４ヵ月で、もう寝返りをうちました愛ちゃんです

　　　　　　　　　　　　

　　　　そんなに急がなくてもいいじゃないの、もっとゆっくり、のんびりしてよ

　　　　　　　なぁんて言ってる間もなく、もうごろんと寝返りしちゃいました。

　　　　　　もう、はいはいしそうな勢いで頭をつけて前にいざろうとしています。

　　　　　　　　愛ちゃん、愛ちゃん、こっちこっちって応援しちゃいますよね　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　ほおづきーブローチみたいに光っています

　　愛ちゃんの母（24歳）によれば、おとうさんが帰ってくるのは毎日、９時、10時過ぎ、「平日母子家庭だよ」とあやしながら話していました。

　　　　妹（22歳）のまわりでは、けっこう「できちゃった婚」で離婚しちゃってシングルマザーでたいへんだっていう子が多くて、「結婚も考えちゃうよねって言ってる」そうです。いろいろ理由はあるだろうけどさ～

　　　　近くに子育てサポーターがたくさんいるのかなぁって、人ごとながら心配しちゃいました。赤ちゃんは天使だからね　

プラハのエスカレーター

                      

　　　　　　　　プラハの地下鉄のエスカレーターの速度が遅くなる

　　　　　　　　　　　　　ーという新聞記事が少し前にありました。

　プラハの地下鉄といえば、ホームにおりるエスカレーターの長さと速さが名物　　　　

　初めてエスカレーターを見て乗ったときは、地下までのびていく長さと角度、そして確かに速度に驚いて、乗るタイミングがちょっと怖かった記憶があります。

　ソビエト製で、設置された当時は近代化の象徴とされていたようですが、市民から速度を遅くしてほしいという声が高まり、速度を緩めるようにするそうです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　今日のプラハは快晴－カレル橋の修理も夏の観光シーズン前に終わり、美しいたたずまいを見せています。

　　　　ちょっとチェックしない間に（しばらくぶりかな）ウェブカムも様変わり

　　　　　　旧市役所の時計台の前のカメラはライブビデオになっていました。

　観光客がひきもきらず訪れ、記念写真をとる風景が常時、ライブで写されています　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　オバマ米大統領がプラハで演説した「核兵器をなくそう」というよびかけが大きな反響をよび、プラハという文字を毎日、目にします。新聞記事では「チェコ・プラハ」となっているだけに、EU議長国として米大統領がプラハ城前広場で演説したことは、「プラハ」の名をメジャーにする上でも大きなインパクトがあったことを感じさせます、

　　　　　オバマ演説は米大使館のHPに日本語訳がアップされています。

　　　　　　　http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-20090405-77.html

梅干に愛情をこめて☆

　　　　　　　　梅雨明け宣言してから雨の日が続きました・・・

　やっと晴天に恵まれ、土用干しをはじめたものの3日と続かなくて心配しました。

　でも、雨上がりにはきれいな虹が天にアーチをかけるのも見ることが出来ました

　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　そして、予定より長めにお天とうさまにさらして、梅干らしく成長　　　

　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　「もう食べていいの？」と夫さんが言っています

　　　　　　　　　　　もう一度、梅酢にもどして少し休ませてあげます　

　　　　梅酢は梅干の保存用に少しのこしておくだけで、あとはお料理に使います

　　　　　　　　　例えばドレッシングのお酢がわりに使っても重宝です。

　　　　　　　　　昼間は体温より高い気温の日が続きいていますけれど、

　　　　　　　夜露に一晩当てるとよろしい－と、ご先祖さまからの伝言です