~ いるかしあわせ宅配便 ~

ばあちゃんのひとりごと

個性とはなにか?

2008-09-22 23:03:47 | いるかこもれび助産院
個性とはなにか?

「ああ、私も普通の主婦になっちゃったなあ」
私がしばしば心の中で呟いていた言葉です。
前回、「普通とは何か?」というお話がありました。
私の場合、心のどこかにずっと「普通じゃつまらない、個性を大事にすべき」という思いがありました。
では、個性って何なのでしょう?




私には高校生のときからファッションの世界で活躍したいという夢がありました。
卒業後は服飾の専門学校に進みました。
そこには、個性的なファッションで身を包み、何とか自分を表現しようともがいている人がたくさんいました。
私もその一人でした。
働くようになってからも、学生のときのような奇抜さは無くなったものの、
やはり身に付けているもので自分らしさを出そうとしたり、
また、さらには自分の職業やおかれているポジションなどで、それが自分だと思っていました。
仕事は楽しくやりがいもありましたが、当初夢見ていたような職種にはつけないまま、結婚し退職しました。





結婚し仕事を辞めること、そして大阪に引越したこと。
それらは全て自分自身で決めたこと。
仕事もある程度頑張ったし…と納得したはずだったのに、
いざ家庭に入ったら、
誰に会うわけでもないのでだんだん着飾ることもなくなり、
慣れない土地で慣れない家事に追われる日々…。
自分が自分じゃなくなっていくような気持ちになってしまいました。
そして冒頭の言葉が頭をよぎるのです。
さらに、もしかしたら親もそう思っているのではないかと、
期待に応えることができなかったという申し訳なさもありました。



自分で決めたことだから、すべて自業自得。
頭では分かっていても、
感情的になってしまうと「私、いったい何やっているのだろう」と思ってしまっていたのです。
その時その時で自分なりに考えて出した結論なのに、
こんな風に考えてしまうなんて自分を客観的に見ることができていないのかもしれません。
そして、いつも感覚で動いてしまう癖があり考えが浅いのではないかと思います。
なんで私はこういう人なのか、
本当の「私」って何なのか、
私の「個性」って?という疑問がその頃から常に頭にあります。



「個性ってなに!」http://et-iruka.blog.ocn.ne.jp/blog/cat7027514/index.html

私がかつて個性だと思っていたものは、「エゴからの個性」だったのだと思います。
だから、それを失くしたときに自分自身を見失って苦しくなったのだと思います。
結婚をしたいと思ったのに、それまでの生活をなくしたら、
今度はそちら(過去)に対する執着の心が芽生える…。
それは無知からきているのだと知りました。




私は、いまこの時期にヨーガに出会い、
アーサナをしたり広場でお話をうかがったり、
本を読んだりという機会に恵まれたことは、
自分自身を見つめなおす素晴らしいチャンスをいただいたのだと思っています。




個性とは、特別であるとか目立つということではなく、
また職業や立場によって変わるものでもなく、
その人自身から溢れ出る魅力のことであるならば、
私はヨーガを学ぶことを通して、いつでもブレない軸のようなものを持ち、
エゴや無知に気付きそれに振り回されない自分でありたいと願うようになりました。
そして子育てにおいても、キラキラと輝きを持って生まれた子どもの個性を、
親のエゴで押しつぶすことなく、その子らしくあたたかく育んでいけたらと思っています。