厨火力

わたしのお花畑~

複合バットという存在

2018-11-08 21:14:16 | 日々徒然
ビヨンドマックスが発売されて16年、その間に様々な複合素材バットが世に出てきました。ハンターマックス、ブラックキャノン、バーストインパクト。構造は違えど各社理念は一緒です。「遠くに飛ばす」。2002年以前の軟式野球界は外野の頭に超えることはあっても、柵越えのホームランは滅多にありませんでした。
しかしビヨンドマックスが出たときから外野の頭を超える打球が急増しました。僕が中学軟式野球をやっていた時代と初代ビヨンドマックスは丁度一緒の時期ですが、16年の間も進化は止まらず、飛距離は新商品が出るたびに更新されていきます。今どんなバットがあるのか。そんなのをまとめてみようと思います。


【ビヨンドマックス】ミズノ
複合バットの先駆けであり、インパクト時にボールを潰さないようにするために打撃部に柔らかいウレタンを使用した。現在のモデルは初代と比べるとウレタンは硬くなっている。去年ウレタン表面をディンプル加工したモデルを出したが耐久性に問題があったために、それ以降のモデルは従来通りのフラットな表面をしている。各社複合素材バットの中でも飛距離は随一。


【ハンターマックス】SSK
打撃部がバンピーコアという凸凹構造になっており、ボールを潰さずに打てるバット。ウレタンと違い打撃部は硬質で、ウレタンバットの打感に合わないバッターの評価が高い。M号球になった今季では最も硬式球を打った打感に近いという声もある。メタルハンターからハンターマックスになった際、バンピーコアの隆起が鋭くなり打球速度が向上した。しかし、バットフォルムがミドルバランス型になったため、先代よりもバット自体の破壊力は減少してしまった。先代形状のハンターマックスの発売が待たれる。


【バーストインパクト】ASICS
ヘッドからテーパー部までウレタンを使用したバット。ビヨンドマックスより打撃面が広い「オールインパクトエリア」を謳う。打撃面全面がウレタンということもありスイングバランスが独特だと言われている。根っこに当たっても内野の頭を超える打球や、先端に当たっても大きなフライにすることができる。


【ブラックキャノン】ZETT
三重菅構造を採用してボールをトランポリンのように跳ね返すというバット。従来の硬質な表面のブラックキャノンにウレタン打撃面のバトルツインが加わった。複合素材バットの珠に瑕である打感が非常によく、軟式木製バットによく似た打感とよく伸びる打球が特徴的。打球音もウレタンバットと違い締まった音を発する。金属バットから複合バットに変える人に特にお勧めと言える。


【その他】
ハイパーマッハ(Rawlings):驚異的な打球速度を出す中短距離バッター向けバット。飛距離はそれほど出ない不思議なバット。
カタリスト(Louisville Slugger):ビヨンドマックスとは真逆の理念で、極限までしなりを抑えパワーロスを無くしたカーボンバット。使用するど表面のカーボン素材に隙間ができていき、反発力が増す不思議なバット。
フェニックス(DeMarini):スイングをするとバットがしなり、インパクト時にしなり返す不思議なバット。軟式版青ダモバットという感じ。





先日新宿オスローバッティングセンターで130km/hをビヨンドマックスキングで打ってきたのですが、インパクトの瞬間押し込まれないように力を込めたら右手親指の付け根の骨に響きまして、ちょっと驚きました。緩いボールにはしっかりと乗せて飛ばせる分、球威のあるボールに対しては結構「弾く」んですよね。だからバシーンと引っ叩く使い方をすれば、僕でも柵越えできるかもなと思いました。あとやっぱりバッセンのボールは重い。
普段から硬式球に慣れているとどうしてもポップフライが多いので、バットの正面で捉えてライナー打つ感じのほうが打球が速くなるかな。ただいわゆるフライボールレボリューションのようにかちあげて打った方が、いい角度で飛びますね。
本当はDeMariniのフェニックスかZETTのブラックキャノンがほしいんですけど(本当に本当はSSKの黒いメタルハンターⅡ)、重管構造バットを買うのは今のビヨンドマックスキングのウレタンがボロボロになってから。
コメント
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