去年から発売されたOS「Windows 7」、Vistaよりはるかに軽くシンプルだという高評価を得ています。
しかし、ひとつ残念な要素がありました。
WME(Windows Media エンコーダー)が使えないということでした(β版で試すと動いたとの報告もあります)。
ではWindows 7ではもうエンコ配信は出来ないのでしょうか。
否
Microsoft Expression Encoder 3の
評価版を使えば出来るとのこと。製品版と違って制限がありますが、配信するには十分です。
僕のPCのOSはVistaですが、実際に動かしてみました。
まずMicrosoft Expression Encoder 3(以下MEE3)を起動します。下の「ライブエンコード」を押します。これでWMEでいうブロードキャストモードになります。
設定をしてみましょう。
左にあるライブソース1を選択し、ビデオデバイスにSCFHを入れてサイズの変換モードはレターボックスにします。オーディオデバイスは各自のステレオミキサーを入れるといいと思います。最近は蟹さん(Realtek)やSoundMAXでもミキサーとマイクが同時に入ってくれるチップが多くて良いですね。あとで配信状況の確認のために自分の配信をつなぎますが、そこで片方しか出ないという方は
ココを見たり、
こういうのを買ったりするといいかもしれません。
オーディオラインはマスタ音量で。音量はあとで確認して変えればおkです。
次にどのような配信にするかですね。「エンコード」の項を押します。
最初にビデオのボックスにチェックを入れます。コーデックですが、僕はVC-1シンプルにしました(あとで鏡ツールに繋ぐ時に楽)。ビットレートは単位がKbpsなので100~500くらいにしておきましょう。あまり低いと圧縮されるのでPCに負荷がかかることもあります。1000を入れると所謂1M配信になりますが、見ている方もきついのでお勧めできません。
次にフレームレートですね。5~30fpsの範囲で選択できます。PCの性能に自信があるなら30fpsを、無いならば12fpsを選んでも構わないと思います。
次は配信サイズですね。弾実では320x240~680x480くらいの大きさで配信されています。お好きな4:3の比率の数字を幅と高さの項に入れましょう。もちろん縦横比4:3でなくてもおkです。
キーフレーム、バッファーウインドウですが、デフォルトで良いと思います。ただバッファーウインドウの値を大きくするとバッファし難くなるという事があるらしいです。
オーディオコーデックも同じようにボックスにチェックを入れ設定します。5~320Kbpsまであります。音質は低くてもいい方は24Kbpsくらい、高くても128Kbpsにしておきましょう。音質を高くすると音が籠らなくてマイク音声が聴きやすくなります。
サンプルレートは標準的な44100Hz(44.1KHz)が良いでしょう(?)。ビット数、チャンネルはデフォルトで良いと思います。
詳細設定ですが、ここのビデオの複雑度が結構重要です。この項はWMEの「ビデオの滑らかさ」と同じところに値します。説明にある通りに最速(0)か高速(1)にしましょう。ここを標準(3)にするとフレームレートの項で設定したfpsが出ない「フレーム落ち」が出てしまいます。フレーム落ちが出ると配信がカクカクしてしまい不快です。フレーム落ちをなくしたい方は最速(0)を、ビデオビットレートで設定した配信の美麗さを残したい方は高速(1)にしましょう。ノンインターレースは自動bobで。ノイズ除去やノイズエッジ除去はお好みで入れましょう。最小(最大)パケットサイズは空白で良いと思います。
メタデータの項を押してお好きな言葉を入れましょう。作成者に自分のHN等を入れると誰の配信だかすぐわかりますね。
次に出力の項を押します。
ストリーミングのボックスにチェックを入れます。ポートが開いている方はブロードキャスト、無線LANなどでポートが開いていない方はパブリッシュポイントにチェックを入れます。要はWMEのプル配信かプッシュ配信かというところですね。もしブロードキャストであればポートは8080にしておくのが良いでしょう。
驚いたのはその下にある最大接続数という所。WMEではレジストリを変えて最大接続数を変えていたのですが、MEE3ではここで出来るようになっています。1~50枠まで変えられますが、基本的に1にしておきましょう。後で鏡ツールを使えば、回線の許す限り幾らでも増やせますしね。
自分の配信を動画で保存したいという方はファイルアーカイブにチェックを入れましょう。保存する場所も決められます。
エラー時は保留にしましょう。停止にすると停止に気づかないままだったということになりかねません^^;
設定が完了したら「開始」を押しましょう。配信が始まります。
自分の配信がどうなっているかはWMPやGOMプレイヤーで見て確認することが出来ます。どこかで配信をする前に、まず自分で音や映像を確かめてみてくださいね。
WMPなら[Ctrl]+[U]で「http://localhost:8080/」か「http://127.0.0.1:8080/」で見られるはずです。見られなかったらグローバルIPを入れましょう。
~要らない解説~
東方弾幕実況をしたい方の目安
自分の配信を見ながらth09を起動、SCFHを当てる→彼岸花で式対式を選択→キャラとステージを選択→対戦が開始されたらWMPの[表示]から「統計情報」を選択。詳細からビデオの「実際のフレームレート」に注目。設定したフレームレートより極度に落ちていたらフレーム落ちしています。もう一度ビデオビットレートや配信サイズ、ビデオの複雑度を設定し直しましょう。
注:PCの性能によって極端にフレーム落ちすることがあります。
メニューバーのツールからオプション→[その他]から「エンコード中にプロセスの優先度下げます。」でエンコード中は自動的に優先度が下がります。ただタスクマネージャで確認すると「通常」になっています。
ただ優先度を下げるということは、配信が切断されやすくなることもあり得ます。特に切断されやすいという方はやめておきましょう。