厨火力

わたしのお花畑~

再び雪上への途、Beta RACE 11.12

2024-11-26 21:51:10 | 日々徒然
この記事を書いてからもう5年近くの月日が経とうとしています。先日スキー板とブーツを1セットずつ売却しましたが、Beta Raceは流石に古すぎてビンディングの安全性が低いため、売りに出すことはできませんでした。たとえ売りに出すことはできても、ビンディングの保持能力がもともと弱いRace412を好んで使う人はまずいないと思われます。
ということで自分の手で何とかしてしようと考えました。もちろんただ廃棄するわけではなく、有効活用しようと。
Beta Raceのプロファイルは長さ157cm 108-63-96 R=11.12mと小回り板となっています。現在のSL板よりもトップは10mm以上、センターは5mmほど細く、カービング板黎明期らしい短く細い板になっています。そしてSALOMONよろしく板のトップシートに山が二つ盛り上がったモノコック構造で、しなるというよりサイドカーブなりにターンしていく板になっています。現在の板は上位モデルであれば殆どサイドウォールが付いているサンドイッチ構造で、板に加圧し撓ませてターンサイズをコントロールするのが主流ですね。20年前はまだ撓ませるよりサイドカーブで滑るのがカービング板だったと言えます。

板は全然使える状態で、エッジもソールもチューンナップしてもらったので滑走しても問題なし。問題は保持力の弱く、経年劣化で破損しそうなビンディングなので

外しました。手順としてはトゥプレートを外す→ヒールピースを後方へスライドし外す→トゥピースをレバーを引きながら前方へスライドさせ外す


ビンディングレールのネジを取り除きプレートから外す

プレートの金属板をマイナスドライバーをねじ込んで外す


プレートのネジを取り除き板からプレートを外す
という工程になります。金属板はプレートにただはめ込まれてるだけなのですが、壊さないよう慎重にやっていたら結構時間がかかってしまいました。それ以外はスムーズに取り外せました。

ビンディングレール7本(前3後4)、プレート8本(前4後4)で、合計30本のビスを外しました。長い方がプレートのビスになっていて板に縫い付けられています。ビスはすべてポジドライブ3ですのでフィリップスドライバーを使うとネジ頭をナメてしまうので注意。ポジドライブドライバーはホームセンターで購入できますし、電動ドライバーのビットも売っています。
SALOMON/ATOMICのビンディングは現在のX12もそうですが、無駄に複雑な構造している気がします。TPX12やPRD12を真似てほしいですね。M12はシンプルで好感が持てる。


プレートの裏はモノコック構造の山に合うようになっています。ちょうど山の頂点にビス穴があるとおり、そこを荷重点としてパワーを伝えていることがうかがえます。ビス穴の横間隔は33mmなので現在の板(K2 CHARGER M3 11 TCx≒TP 10)の37mmよりやや幅が狭いです。現在の板はエッジに荷重を伝えるためにビス間隔を出来るだけ広くしようとしてますが、Beta Raceは前述のとおり昔のカービングスキーなのでそこまで考えてなさそうです。
板自体にセンターの目印が無く、プレートにセンターの目印が付いています。プレートを取り替えるとセンターの位置がわからなくなるので、プレートを板に置いた状態にし、その真下にセンターの目印を書いておきました。

トップシートがフラットな板であればこのまま別のプレートを用意してビンディングを付けることもできますが、特異なモノコック構造ですのでなかなかそうもいきません。

直接ビンディングを付けるにしても隙間に雪が入り込んで水が溜まり錆を誘発しそう。つまりモノコック構造に合ったプレートを自作する必要があります。3Dスキャナーと3Dプリンターがあればすぐできそうですが、どちらも所持していません。
粘土を張り付けて山の型を取り、そこからプレートを自作するという工作をしないとBeta Raceを生かせられそうにないです。ただ20年以上前の「細いカービングスキー」を楽しんでみたい気はふつふつと湧いてるので、今回はこれまでにして、来春ごろまで考えを練っておきたいと思います。


スキーグローブですが、 ESK-2131になりました。 ESK-2333にしようとしたら手に填めてみた感触があまりしっくりこず、 ESK-2130もなにかピンとこない中で ESK-2131が手に一番馴染みました。天然革の手袋は初めてですのでオイル塗ったり汚れ落としたりして大切に育てて行こうと思います。インナーグローブも欲しくなっちゃうね。
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スキーのグローブ問題

2024-11-13 20:25:49 | 日々徒然
昨年まで使っていたTAUBERTのTRANSFERがボロボロになり、後半は防寒テムレスでスキーをしていました。流石に防寒テムレスだと格好がつかないし、なにより保温性もそれほど高い代物じゃありません。ホームセンターに行けばそれなりのものが安く手に入りますが、餅は餅屋に。ということでそういうメーカー品の物を買おうと思いました。そのために以前使用していたSalomon X/PRO 90とATOMIC REDSTER EDGE GSを某所に売却して、それなりの資金を手に入れました。
どこのメーカーにするかの前に、どういったグローブにするのかという問題。以前のTRANSFERは5本指グローブでしたので操作性が良く、フィンガーチャンネルのついたストックでも相性が良いのが利点でした。ただし気温-10℃を下回る環境だと指が独立しているので、どうしても保温性が芳しくないというのが欠点でした。リフトの上で指先がみるみる冷たくなって痛くなってしまうことが戸隠でありました。低温下での使用を補うのがミトンタイプで、親指以外の指が一緒になることで保温性が高いのが特徴。グローブの中で指が一緒になってるモデルもあれば、グローブの中で指が独立するモデルもあります。手の甲あたりにチャックが付いていて、グローブ先端を開けて指を露出させスマートフォンなど操作ができるようになってるモデルもあります。これは便利。ただミトンタイプという形上がどうしても幼児用の手袋っぽくてあまり好きじゃない形です。
中間を思いついて作る人は必ず世の中に居て、5本指とミトンのハイブリッドモデルもあります。TAUBERTだとFINGER 3、REUSCHだとLOBSTERがそのモデルにあたります。人足し指は人間の指で一番よく使う指なので、それだけ独立させて操作性を持たせるということですね。
先述したFINGER 3もLOBSTERもレザーで柔らかく操作性がいいモデルです。が、実際店頭で手に填めてみて「これ良いな」と感じたモデルは別にありました。
一つはHESTRAの3-Finger Full Leather。名前の通りフルレザーで特に手のひらの皮がしっかりしている感じが好感触でした。手の甲側でベルト止めタイプ、手のひら側でマジックテープ止めタイプ、GORE-TEXタイプの3つあるため目移りしちゃいそうですが、手の甲でベルト止めの方が取り回しが良さそうなので、おそらくこれになるでしょう。インナーグローブが取り外しできるので洗えるのも良い所です。
もう一つは松岡手袋。ESK-2131というモデル。松岡手袋は香川の企業で、スキー場あるの?という場所ですが、填めてびっくり。手に合わせたかのようにフィットする構造、そして皮の柔らかさ。3本指グローブなのに指が自由自在に動かせる感覚がとても魅力的なモデルです。ハンドストラップもついているのでリフト上で手袋を脱いでも落とす心配がありません。
と、HESTRAと松岡手袋の一騎討ちになりそうです。もうちょっと、もうちょっとだけ他のグローブ試着してみて決めたいと思います。
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