材質:ハードメイプル
長さ:84cm
重量:760g平均(実測790g)
グリップ最細:23.6mm
グリップエンド:38.0mm
ノブ厚さ:19.7mm
ノブ直径:53.2mm
以前紹介されていた楽天市場で中古で売られていた軟式木製バットです。買っちゃいました。
まず驚いたのは、意外とグリップエンド付近が太いこと。フレアタイプではないですが末広がりかつ小指に引っかかるノブをしています。カタログで見た時はもうちょっと細いように見えたのですが。その謎はバレルの太さにありました。
先端径65.6mm!太い!そんなにバカ太いわけでもないけど普段64mmほどのバットを使ってると太く感じます。けれどそんなにゴツいバレルしているわけではなく、テーパーはかなり滑らかです。
でも先端くり抜き加工で振り抜きやすい、と。中古ですので使用感はありますが、そんなにひどく損傷しているわけではありません。
もう一つおかしいところがありますね。カタログスペックだと760gだけどこいつは実測で790g!重量誤差もアメリカナイズ。ちょうど+1ozとはたまげたなあです。
実打してみると、まともに当たってくれない。ずっと根っこや先っぽでドベンドベンしっぱなしでした。バレルが重たいし左手の小指と薬指が上手く握れずヘッドを立てたスイングができねえ...。そこら辺の硬式木製バットより扱い難しいです。が、しばらく振っていると「違うんだよ、それはスイングじゃない。振り回してるだけだ。スイングとは、こう」と急にヘッドが走り出してすんげえ打球飛ぶようになりました。ハードメイプルらしい、けれど軟式木製らしくあるほど良い柔らかさ、しなりを感じる。けれどヘッドは重さがあるから当たり負けない。左手の操作が緩いおかげで右手の押し込みがグンと効く。あ、もちろんロゴの反対側を打撃面にしてます。ハードメイプルですから。板目打撃が本来の姿ですから。10年前、これが生み出されたときとは違う形ですが、今ではこれが標準仕様。
軟式木製バットを扱うのは実に8年ぶり。言ってしまえば中途半端な存在ですが、中途半端さを否定する790gという重量、バレルの強さ。Louisvilleに受け継がれた先祖たり得る名作バットですね。もう硬式木製(JHI10T)には出会えるとは思えませんし、これも替えがまず無い代物です。大切に使い、豪快に折ります。
よしおがBBCORのバットを買うまであと100日。