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福島1号機「水棺」を断念 漏水対策の新設備が必要

2011-05-16 17:26:00 | Weblog
福島1号機「水棺」を断念 漏水対策の新設備が必要(産経新聞) - goo ニュース

 福島第1原発1号機の原子炉建屋地下で見つかった約3千トンの水。東京電力は、原子炉からの漏水によるものとして、格納容器ごと水で満たして核燃料を冷やす冠水(水棺)を「断念」し、工程表見直しへの影響は避けられない。汚染水の拡散を防ぐためにも、原子炉に再び循環させるルートを模索するが、高い放射線量が作業を阻みそうだ。

 「格納容器やそれにつながる圧力抑制室から漏れた水がたまったとみられる」

 東電が14日に発表した、新たな汚染水の存在は、それまでの冠水作業が「夢物語だった」(東電関係者)ことを示した。

 4月17日に公表した工程表では、3カ月後までに1、3号機の冠水を完了させる予定だったが、計画は暗礁に乗り上げそうだ。

 このまま冠水を続けても汚染水が増え、原子炉建屋外に漏れ出す危険性が高まることから、東電は、汚染水を圧力容器に循環させる方法を検討している。

 だが、1号機は「全炉心溶融(メルトダウン)」したとみられ、地下の汚染水は高い放射線量が予想される。東電も「循環し続けるだけでは核燃料に触れるたびに放射能が強まる。浄化処理の上で原子炉に戻さざるを得ない」としており、新たな設備が必要になる。

 一方、原子炉建屋1階では毎時2千ミリシーベルトという極めて強い放射線を観測している。新たな設備や配管を設置する作業は遠隔操作のロボットでは難しく、現場に入る作業員の被曝(ひばく)対策を迫られるのは必至だ。

 こうした作業の間にも、注水による原子炉冷却は止めるわけにはいかず、汚染水が増える危険性は消えない。

 日本原子力学会の沢田隆副会長(原子力安全工学)は「早期に作業を進めないと海などへ汚染水が拡大し、さらなる問題が生じかねない。時間との闘いだ」と指摘している。

原子炉のメルトダウンは早い時期に起こっていたようで、汚染水の漏れ出しも起こっていたようです。
どうやって汚染水の漏れ出しを止めるのか、早く対策することが必要です。