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天気 洗濯物は3時間でパリパリ
吉田修一 著 : パレード
を、読みました。
ずっと読みたいと思っていた作家、吉田修一の
作品を初めて読みましたが、面白い!!
期待以上に面白い作品でした。
東京の千歳烏山にある2LDKのマンションには
4人の男女が住んでいます。
良介【21歳】大学生 愛車は中古7万円のマーチ名前は桃子
琴美【23歳】無職 若手人気俳優と熱愛中、日々電話待ち
未来【24歳】イラストレーター 兼雑貨屋店長ほぼアル中
直己【28歳】映画配給会社勤務 皆の兄貴的存在
この4人の中に、突然、
サトル【18歳】自称夜のお仕事従事
が加わって、彼らの日常は流れてゆき、
物語は、彼ら一人ひとりの目線から描かれます。
皆が認識している私と、私が知っている私は別の人。
皆が思っているほど、私はタフじゃないし
優しくもない。私の知ってる私は・・・・。
ってこと、ありません???
私はしょっちゅうなんですが(笑)そんな些細な事が
男女の目を通して、書いてありました。
しかし登場人物達は、だからといって明確な自分像が
確立しているわけでもなく、ただ皆の知らない
闇の部分や、謎の部分を抱えているのを感じていて
もがいたり、苛立ったりしながらもでも
仲間達との暮らしの中では、いつも馬鹿げた
自分でいたい、このひと時は空騒ぎなパレードを
楽しんでいたい、楽しんでいよう。
こんな感じをうけた作品でした。
第15回山本周五郎受賞作品。
角田光代なみにハマりそうな作家さんでした。