Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

東京湾景

2006年08月28日 19時52分25秒 | ベリーの感想文(本・映画)
東京湾景

新潮社

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天気     ちっとも涼しくならない

 

吉田修一 著 : 東京湾景
を、読みました。

亮一は品川埠頭で、積荷荷降ろしをしている港湾労働者。
1kmと離れていない、対岸のお台場をいつも眺めながら
かの地とはかけ離れた、こちら側の品川埠頭で働いています。
ある日出会い系サイトで涼子と名乗る女の子と知り合い
待ち合わせをして会う事になります。
待ち合わせの場所は羽田空港

東京湾で向かい合った場所で恋人達は
恋愛の持つ嘘臭さを感じ、自分が胸に秘める
情熱のやり場を探しています。
また、物語の中に、同名の物語が登場する
物語というのは、いくつかありますが、この物語も本の中に
東京湾景という物語が登場します。
何のこと無い、青山ほたるという人気恋愛小説家が
彼らの恋愛をそのままパクッた聞き書きですが
この本の中の物語が、面白い具合に二人に
押し寄せてきて、リズム感満点です。

眠かったのに、ベッドの中で最後まで読んでしまい
結局寝たのは、明け方になってしまいました。
ミステリーでもないのに、読まされてしまう
またお気に入りのストーリーテイラーに
巡り逢ってしまいました。