Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

虫眼とアニ眼

2011年07月27日 14時52分11秒 | ベリーの感想文(本・映画)
虫眼とアニ眼 (新潮文庫)
養老 孟司,宮崎 駿
新潮社

天気          

養老孟司 ・ 宮崎駿 対談 : 虫眼とアニ眼
を、読みました。


スーパー老人養老孟司と、ジブリのボス宮崎駿の対談集。
「もののけ姫に見えるもの」「千と千尋をめぐって」というテーマで進む対談は、
大変興味深い内容でした。

あとがきの養老孟司の文章をちょっと抜粋。

・・・・・やっぱり現代社会は変である。
文部省は生きる力を与える教育といったが、
生きる力がない生き物なんて
そもそも生きものじゃない。
そんな変な存在がいまの子どもだと、
本気で思っているのだろうか。
現代は先が見えない時代だという。
先が見える時代がそれならあったのか。
そういう人には、私は
「あたなたの告別式は何年何月何日ですか」
と訊くことにしている。
人生でもっとも重要な日の日付を知らない人間が、
いつから「先が読める」と
信じるようになったのか。

とまあ、終始こんな調子の屁理屈??を
二人でごねているのですが、
老人であっても、類稀な才能を持っている人の
屁理屈というのは、妙に納得してしまったり
ユーモアがあったりと、
決していやな気分にならないものです。
頑固なんだけど、意固地じゃない。
そして、方や虫取り、方やアニメに
情熱をささげている彼らは、
若い世代にとっては、自由人の代表のように見えて
うらやましい限りなのではないでしょうか?