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トーク・トゥ・ハー リミテッド・エディション [DVD] |
ペドロ・アルモドバル | |
日活 |
トーク・トゥー・ハー(オンデマンド)
を、見ました。
ベニグノはぽっちゃり体型、さえない男子。
彼は、4年間ほぼ付っきりでアリシアを看護している。
事故で、植物状態の彼女にぴったりと寄り添い
体を洗い、髪を切り、化粧を施し、そして絶え間なく話しかける。
そんな彼は、彼女か事故に合うほんの数日前に
彼女に一目ぼれをして、数分話したことがあるだけの男だった。
そこにもう一人、植物様態になった患者と男がやってくる。
植物状態の女は女マタドールのリディア。
仕事を通して知り合った、マルコはアリシアの看護を嬉々として行っている
ベニグノに抵抗を感じながらも、少しずつ彼の純真さに引き込まれてゆく。
芸術性が高すぎて、なんだかへんてこな舞踊のシーンから始まるこの映画。
ダンサーが伝えたいのは、人から発するあつい情熱だったり、
行き場のない怒りであったり、どうしようもない孤独であったりするのだろうけど、
見ている方には、簡単に理解できない。
でもこれって人とのつながりに似てるのかもしれないな~と、思いました。
人はみんな、いろんな思いを抱え、もがきながら生きているのだけど
日々の生活の中では、誰しも普通に生きているようにしか見えなくて
その思いは、なかなか通じない。
主人公ベニグノの思考は、一般的にはかなりヤバい傾向にあるから
これを、純愛と言ってしまうのは危ないと思うけど、
深い愛にとらわれて生きるのも、辛いんだなと思いました。