Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

トーク・トゥー・ハー

2012年10月23日 17時14分38秒 | ベリーの感想文(本・映画)
トーク・トゥ・ハー リミテッド・エディション [DVD]
ペドロ・アルモドバル
日活


トーク・トゥー・ハー(オンデマンド)
を、見ました。



ベニグノはぽっちゃり体型、さえない男子。
彼は、4年間ほぼ付っきりでアリシアを看護している。
事故で、植物状態の彼女にぴったりと寄り添い
体を洗い、髪を切り、化粧を施し、そして絶え間なく話しかける。

そんな彼は、彼女か事故に合うほんの数日前に
彼女に一目ぼれをして、数分話したことがあるだけの男だった。




そこにもう一人、植物様態になった患者と男がやってくる。

植物状態の女は女マタドールのリディア。
仕事を通して知り合った、マルコはアリシアの看護を嬉々として行っている
ベニグノに抵抗を感じながらも、少しずつ彼の純真さに引き込まれてゆく。




芸術性が高すぎて、なんだかへんてこな舞踊のシーンから始まるこの映画。
ダンサーが伝えたいのは、人から発するあつい情熱だったり、
行き場のない怒りであったり、どうしようもない孤独であったりするのだろうけど、
見ている方には、簡単に理解できない。
でもこれって人とのつながりに似てるのかもしれないな~と、思いました。
人はみんな、いろんな思いを抱え、もがきながら生きているのだけど
日々の生活の中では、誰しも普通に生きているようにしか見えなくて
その思いは、なかなか通じない。

主人公ベニグノの思考は、一般的にはかなりヤバい傾向にあるから
これを、純愛と言ってしまうのは危ないと思うけど、
深い愛にとらわれて生きるのも、辛いんだなと思いました。