Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

東ベルリンから来た女

2013年05月18日 13時21分31秒 | ベリーの感想文(本・映画)
東ベルリンから来た女 [DVD]
クリスティアン・ペツォルト
アルバトロス

東ベルリンから来た女(映画)
を、見ました。


ベルリンの壁が崩壊する9年前。
東ドイツのバルト海に面した小さな町に、東ベルリンから
一人の女医がやってきた。
秘密警察に常に監視されているバルバラは
西側への移住申請をしたために
僻地に左遷され、人間の尊厳を無視した
生活を余儀なくされていた。







誰にも心を開かない構えで、周囲にびくびくして生きているバルバラ








優しく誠実に感じる同僚の医師でさえ
自分を監視する役目を担っている。







彼女はただ、好きな男と一緒にいただけなのに。
彼が、西側の人間だというだけで
全ての自由が奪われる。








そして、苦悩の末に彼女の出す答に衝撃!







この物語の大きなポイントは壁の崩壊が9年後の迫って入るということ。
でも、普通に生きてる市井の人々に、あと9年の我慢だと
わかるはずもなく。
それは、永遠に未来永劫続いてゆく
地獄の人生に感じるのではないかな?
崩壊を予感し始めた頃だからこそ
人々への締め付けは、酷くなっていっていたのかもしれないし。


ちょっと前に見た映画で、凄い映画だったので
なかなか感想が書けなかったのですが
私が一番、強く感じたことは
やっぱり、苦悩の中にいる人は
その世界が人生のすべてと思うだろうと云う事と、
そんな中でも、人間らしさ尊厳を持ち続ける事は
神レベルで、困難だということでした。