つるかめ助産院 (集英社文庫) | |
小川 糸 | |
集英社 |
小川糸 著: つるかめ助産院
を、読んだ。
まりあは、南の小さな島にやって来た。
突然姿を消した、夫と訪れた事がある小さな島。
その日のうちに、島を出て本土に戻るつもりだったのに
島唯一の助産院で妊娠を告げられ、しばらく滞在することになる。
助産院の院長亀子、ベトナム人のパクチー嬢や旅人サミーと
島で暮らし、助産院を手伝って行く中で
まりあは、愛情と信頼を学んで行く。
以前NHKのドラマにもなった作品。
やっぱ文字で読むと、自分だけのオリジナルの物語になる不思議。
のどかな南の島の物語だけど、
登場人物たちは、それぞれ暗い過去を抱えていて
仲良く親密に暮らしていながらも
緻密に距離を図り、繊細に傷に触れないように
明るく元気に暮らしていたのが、印象的だった。