フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

恩師 増永弘昭 3

2006年05月30日 | 恩師 増永弘昭先生
増永先生はドイツのオーケストラで長いこと演奏をしていて、
H・P・シュミッツ(ベルリンフィルにいた)の
レッスンを長期間、系統的に受けて来ていました。
シュミッツの考えの全てを生き写しのように
実践されていたように思われました。

ドイツ語ペラペラで身長も高く、立派な体格をしていて、
それはもう、日本人離れしたというか、
ドイツ人よりドイツ人らしい演奏をしていて、
この出会いで、私は「東京に留学」を確信したのです。

レッスンはまず、音の響きを全身で理解させることから
始まっていました。
アジア的笛の音ではなく、おおらかな力強い響きです。

今でこそフルートが勝手に鳴っている感じですが、
当時の私はそこそこ吹けはしたものの、
とてもそば鳴りでフルートに息を押し付けて
むりやり鳴らしていたのですよね。

この、音作りは最後のレッスンまで
続きました。