ドビュッシーのトリオを練習しております。
ソナタなんです。
ドビュッシーは6つのソナタって書いているんですけど、
どうも三つだけあるらしい。特に調べていないけど・・・
残りの三曲は書ききれずに亡くなったようだ.
ゼロからものを造り出すっていうのは
ものすごくエネルギーがいる。
気力体力精神力。
だから六曲も連作ソナタを書こうと思うあたり、
ものすご~くバイタリティのあるオジさんだったに違いない.
しかもドビュッシーにはドビュッシーにしかない
完璧なオリジナリティがあって
それが初期から晩年にかけて
ロマン派ドビュッシーサウンドから現代?ジャズ?と
思われるような進化を遂げている。
いやー。面白い.
で、そのソナタを練習していると
愛も夢も絶望もあきらめも希望もひらめきも
見えてきて、その感性に酔いしれてしまう。
数年前までは演奏の事ばかり気になっていたけど、
今はそんな事より
作品から作曲家の心が見えてくるような気がする。
なんて増永先生に言ったら、にやっと笑って
「年を取った証拠です」なんて言われるんだろうね。
「はいはい。そーですよ」っと~。