フルートを始めてウン十年。
ここまで続くのは好き嫌い?より、「難しいから」なんだな。
ようやく仕上がった?と思ったのもつかの間、
あっという間に次の課題が見つかる。いつも。
ハタチの頃、頑張って吹いていたあの曲。
今は優雅に聴こえる演奏になっただろうか?
瑞々しく聴こえていた演奏が元気のない演奏に変わっていないだろうか?
頑張って瑞々しい → 優雅で元気がない
こんな図式が成り立っては困るのだ。
ところがこれ、さじ加減がとても難しくて
両方の手のひらにのせても
感覚的に重さの違いがわかりにくいんだよね。
そんな訳でずっと練習は続く
シュミッツ先生は現役の演奏活動が短かった。
ベルリンの壁が出来て室内楽の仲間と東西に別れた時
・・・それは一つの理由ではなかったけれど・・・
演奏活動から身を退いたんだっけ。
だから晩年の演奏は残っていないけれど
残っている30代の録音はエネルギッシュで格調高い
増永先生はガンだったのだけれど・・・59歳の若さで
あっという間にいなくなってしまった。
演奏はシュミッツ先生を受け継いでいて生き様そのものが音楽だった。
私は15年の間、増永先生の弟子でいたけれど
極力教わった事を100%実現しようとしていたけれど
180センチの身長はないし、腕立て伏せだって一回しか出来ない。
演奏をいろいろ実現して行くにはどう補えばいいのかをいつも考えている。
きっと先生の亡くなった年を超えて続いて行くのだろうね。
何だか考えている事はずっと変わらないなぁ。わたし。