カラスといちごとクロッカスと

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リップ・ヴァン・ウィンクル

2023年04月03日 08時00分00秒 | ヒガンバナ科
2014.03.24撮影

今日も、八重のスイセンです。ディビジョン4のスイセンは、「花びら」も「カップ」もオシベもメシベも総動員されて花弁化した、という、う〜〜ん、どうかなあ、涙ぐましいか・・・

一重の花が好きだと言いながら、なんで八重の花を育てるのか? と言われれば、やはり、庭を単調にしないように、ということです。

ということ自体は本当の気持ちなんですが、このスイセンの場合は、一目ぼれしたんです。ひ・と・め・ぼ・れ。花びらに黄緑色が混じっているのも気に入った。

そのスイセンは、園芸種名を 'Rip Van Winkle'「リップ・ヴァン・ウィンクル」といいます。園芸種と言っても、古くからあるもので、だれが開発したのか、また、自然に生まれたのか、それは、わかりません。

草丈は、通常のスイセンの約半分ぐらいです。でも、花自体はそう小さいわけではありません。

学名 Narcissus 'Rip Van Winkle'「リップ・ヴァン・ウィンクル」
開発者 不明
登録年 1884年(それより前から存在する)
産出国 アイルランド
ディビジョン4

2014.03.24撮影

‘Rip Van Winkle’ の ‘Rip’ は、多分、英語の rip「裂く」だと思うんです。そうすると、「(花弁が)布のように裂けた」ということで意味が通るのですが、ちょっと、問題が・・・

アメリカの小説家、ワシントン・アーヴィング、による、Rip Van Winkle「リップ・ヴァン・ウィンクル」という題の短編(1819-1820)があるんです。そして、主人公の名前も、この Rip Van Winkle「リップ・ヴァン・ウィンクル」。

では、このスイセンは、この小説の主人公にちなんで命名された????? このスイセンの登録年(1884)は、確かに、この小説の出版年よりは後ですが、登録前には、この種は一体なんと呼ばれていたのでしょう。


わたしは子ども時代にこの短編小説を読んだんですが、スイセンの名前で再会するとは思いもよりませんでした。

2014.03.24撮影

この八重の花、うちには、もう、ないんです。やっぱりヘレボルス(Helleborus)に埋もれてしまって。

そして、何年も球根を探しているんですが、見つけられない。毎年、カタログを見張っています。そして、球根屋さんにも毒づいています。それでも、ない・・・ので・・・それで・・・Narcissus 'Dick Wilden'「ディック・ワイルデン」に来てもらったんです、替わりに。


「替わり」なんてかわいそうな言い方ですね。反省。そんな悪い言い方をするからか、それもなくなってしまった。

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