
わたしの住むカナダでも、ヒアシンスと言えば「ダッチ・ヒアシンス」です。「ローマン・ヒアシンス」はほとんど見ないし、手に入れることも難しいです。
「ローマン・ヒアシンス」というものがある、という認識さえも、大方の人は持っていないと思います。ましてや、どんな植物かも知らないと思います。50年〜100年前築の古い家の庭などでヒアシンスみたいなものを偶然見かけて、あれは何? と気づいたりするくらいでしょうか。
「ローマン・ヒアシンス」のマニアは、「ローマン・ヒアシンス」の植えられている場所を探し出して、分けてもらえないか頼みに行くそうです。(わたしもそうしようと思っています。)
今日は、ヒアシンスのしめくくりとして、画像を見て「ダッチ・ヒアシンス」か「ローマン・ヒアシンス」か考えてみたいと思います。


2023.04.03撮影 2023.04.03撮影


2023.04.03撮影 2023.04.11撮影
以上は、バンクーバーの住宅地の庭に植えられているのを、撮影したものです。花の形、色、から、「ダッチ・ヒアシンス」と判断していいと思います。園芸種名、不明。


'Gypsy Queen'「ジプシー・クイーン」 'City of Haarlem'「ハーレム市」
以上は、Wikipediaからです。園芸種名がついています。オレンジ色系、黄色系の色は、本来のヒアシンスにはなく、また、花の形から見ても、これらは「ダッチ・ヒアシンス」でしょう。


2023.04.10撮影 2023.04.11撮影
左のは、うちのヒアシンスです。前にも見ていただきました。これは「ダッチ・ヒアシンス」として購入したものなので、どんなにやせ花になっても、「ダッチ・ヒアシンス」でござりまする(園芸種名は控えておきませんでした)。
年月が経ったり、生育条件が良くないと、こうなったりします。花数の少なさだけで「ローマン・ヒアシンス」である、とは言えないのです。
右のは、うちのご近所で見つけたかわいらしいヒアシンス。うちのヒアシンスが「ダッチ・ヒアシンス」なら、これも「ダッチ・ヒアシンス」でしょう。


2023.04.03撮影 2023.04.03撮影
この2種類も住宅地からです。左のは「ダッチ・ヒアシンス」でしょう。右はどうでしょうか。「ダッチ・ヒアシンス」がやせているのでしょうか、、それとも、「のど」の細いのが特徴の「ローマン・ヒアシンス」なのでしょうか。この住宅地は、100年来存在する古い街なので、古い「ローマン・ヒアシンス」が生き続けていても変ではありません。

2023.04.03撮影
この薄いピンク色のヒアシンスは、「ローマン・ヒアシンス」の可能性があるかも、と思いました。地上に落ちているよく似た色のものは、ヒアシンスのものではなく、モクレンの花びらの落ちたものです。

2023.04.11撮影
うちのご近所で見たヒアシンスです。花数は少なくても、八重なので、「ダッチ・ヒアシンス」ですよね。
次のWikipediaからのヒアシンスも、八重ですから、「ダッチ・ヒアシンス」です。八重にも、いろいろな形状があるんですね!!


次のヒアシンスは、みなさまのご判断に委ねたいと思います。うちのご近所さんが育てているヒアシンスです。

2023.04.11撮影
思っていたよりも、ヒアシンスの記事が回数を重ねてしまいました。ヒアシンス(Hyacinthus)に続いて、ヒアシンスに姿のよく似たヒアシントイデス属(Hyacinthoides)のブルーベルについて書こうと思っていたのですが、1日か2日、別の話題にしようか、と思います。
ここまでヒアシンスにおつきあいくださり、ありがとうございました。