カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

テ・タ・テタ(テ・タ・テではなく)

2023年04月06日 08時00分00秒 | ヒガンバナ科
2022.03.24撮影

* 2023年4月24日付で、訂正を入れます。他のブロガーさんが指摘してくださいました。ありがとうございます。

今日のスイセン(Narcissus)は、園芸種の 'Tête-à-Tête'「テ・タ・テ」「テ・タ・テタ」です。

あれ? これ、昨日の園芸種 'Jetfire'「ジェットファイア」と変わらないんじゃ? カップが色違い、というだけで。ごもっとも。でも、「テ・タ・テ」「テ・タ・テタ」の方が草丈が低く、園芸種としても別種なんです。親戚ですけど。

「ジェットファイア」は、原種 Narcissus cyclamineus「シクラメン咲きのスイセン」の形質を色濃く残した園芸種です。よって、ディビジョン6となります。

一方の「テ・タ・テ」「テ・タ・テタ」は、
・片親が、原種 Narcissus cyclamineus「シクラメン咲きのスイセン」
・もう片方の親が、原種 Narcissus cyclamineus「シクラメン咲きのスイセン」と他の園芸種との交配種
でありながら、原種の形質を色濃く残していない、ということで、「その他」のディビジョン12。


Narcissus cyclamineus「シクラメン咲きのスイセン」は、1本の花茎に花がひとつ咲きます。そして、花びらがそり返ります。「ジェットファイア」は、そういう形質です。でも、「テ・タ・テ」「テ・タ・テタ」は、花びらがそり返らないだけでなく、1本の花茎に花が1〜3つつくのです。次の画像をご覧ください。

2006.03.08撮影

学名 Narcissus 'Tête-à-Tête'
開発者 Alec Gray
登録年 1949年以前
産出国 イギリス
ディビジョン12
耐寒区域 3-8

「テ・タ・テ」「テ・タ・テタ」とカタカナで書くとわかりにくいのですが、フランス語をご存知の方は、ピンときたかも。'Tête-à-Tête' です。日本語でのカタカナ表記に揺れがあるようですが、フランス語の発音をカタカナにすると「テ・タ・テ」「テ・タ・テタ」一番近いです妥当だと思います、「テ・タ・テトゥ」では、日本語として熟さないし、最後に軽く曖昧母音を入れてもいいので。

* なぜわたしがこんな勘違いをしたかには理由があるのですが、説明が4段階ぐらいになり煩雑なので省きます。それよりも重要なのは、お詫びをすることです。間違ったことを書き、申し訳ございませんでした。今後とも、気をつけます。

tête-à-tête というのは、意味を英語に訳せば face-to-face(顔を突き合わせて、面と向かって) なんですが、わたしは、どうしても、直訳で head-to-head(頭を突き合わせて)、と考えてしまいます。

直前の画像は、花を上から写したものです。手前のふたつの花は、同じ花茎から出てきています。この感じが(わたしには)tête-à-tête(頭を突き合わせて)、ひたいじゃなくて、こめかみですけど。

うちでは、「ジェットファイア」はたいへん元気に育っています。ゆっくりながらも株を増やしています。でも、なぜか、「テ・タ・テ」「テ・タ・テタ」はうまく行かないんです。育てやすい、と人気なんですけど。育てている人は、バンクーバーあたりには、多いです。

コメント (3)