日々是気の向くままに

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工工四は両刃の剣「琉球古典音楽悪戦苦闘の日々」249

2021年07月01日 | 日記
沖縄の三線音楽においては、「工工四」というのは非常に便利なもので、先生の演奏を聞かなくても、三線の押さえる場所や歌の音程がわかるようになっている。ところが、この機能にも限界がある。それは完全な楽譜ではないため、一つの音に二通りの解釈があることだ。例えば「尺」という音。これは音と言うより「位置」なのだが、曲によって「半音」高かったり低かったりする。しかも工工四には半音高いのか低いのか明記されていないので、演奏者によって勝手な解釈が成立し、時々議論の対象になる。しかも、本人は「高い音の尺」のつもりで演奏していて実際には低い音を出していて、それは単に指が届かなかっただけと言う理由だったりして、そういう演奏があると、更に現場は混乱する。そして更に更に、これは「二上げ」の曲や「三下げ」の曲の「七」の位置も同様で、通常時の「尺」の位置と全く同じ問題を発生させている。
早く、この問題を解決した「工工四」が出来ないものだろうか?