三線の音と歌が違う音程になっていることが多い「古典」の場合、声楽譜が付いている。
このように、小さな文字で右わきに歌い方が書いてある。
そして、赤色と黒色の色分けがある。これは何かと調べてみると、赤色の場合「上げ」で、黒色の場合「下げ」となっている。最初そんな微妙な音程の上げ下げがあるのかと思った。でも、実際の歌を聴いても、そんなことは感じられない。
そこで、思ったのが、日本語には「声高(こわだか)」という言葉があるが、音程の上げ下げではなく「声の大小」を表現するのではないか。ということ。
つまり、赤色の部分は大きめの声で歌い、黒色の部分は小さめの声で歌い、歌の強弱を付けるということだと思う。そうすれば何となく納得できた。
そして、混同してはならないのが、「次第上げ」「次第下げ」にも同じ記載方法が採用されていることだ。こちらは実際に音程を上げ下げするときに色分けしているので、注意が必要だ。