安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

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続・無税国家について考える

2021-05-03 10:39:20 | 政治
貨幣理論から言うと、理論的に無税国家はできない、ということになっていますが、それは本当に無理なことなのか?考えてみたいと思います
といいますのも、私は松下幸之助先生に薫陶を受けたと言いますか、単に私がそう思っているだけかもしれませんが。。。
私が無税国家に思いをはせるのは、生前の松下幸之助先生が無税国家を説かれたからです
もし無税国家ができるとしたら、それはまず小さな国において可能でしょう
何か資源を輸出して外貨を稼ぎ、貿易黒字が積み重なっている状態であれば、それが可能になる場合もあります
良い例が、中東のとある王族国家ですね
その場合は、国民が少なく、政府が小さく、インフラ費用も国防費も警察経費も少なければ
もしかすると無税で国が回っていくかもしれません
もちろん、物の生産能力が少なければ、物資は外国からの輸入に頼ることになりますが、十分なドルがあるため自国通貨の価値が担保され
国民が贅沢三昧をしない限り、インフレが起きることもないでしょうね
その場合は国民は生活物資を売って生計を立てるか、ホテルや観光業などをするか、そうしたサービス業が中心になり工業国にはなりにくいでしょう
結局、生活様式は変化することがなく、発展もしない、というのがそういう国だと思います

その中東の王族国家について、以前、無税である話を聞いたことがあるのですが
もう一つ、シンガポールだったかな?非常に税金の安い国があります
ここはどちらかというと金融と貿易が中心の国で、小さな国ですので政府が小さくできることも事実なのでしょう
そして重要なことは、シンガポールが金融の国であり、外貨が集まってくる国だということです
資本が集中してくる小さな国家であれば、外貨準備が十分で税金を安くできる、ということなのかもしれません

最後に、検討すべきことがあります。。。それは帝国主義と無税国家についてです
MMTではありませんが、お金を無限に印刷してインフレにならない国があるとすれば、それは帝国主義的な国家です
あまり一般的には知られていないことですが、帝国主義国家は、お金をじゃぶじゃぶ発行しても、インフレになりにくいのです
帝国主義は、軍事力にお金をたくさん注ぎ込みますが、それらのお金はすべて採算が取れます
なぜかというと、領土と人口と資源が拡張するにつれ、資金が潤沢に必要とされるからです
今、世界の基軸通貨はドルですが、アメリカの工業生産力が減少している現在、あれほど財政赤字を増やしてもインフレにならないのは
アメリカが世界の覇権国家であるからだと思います

閉鎖された国家の中でお金があり余った状態になり、産業が停滞して国内投資ができなくなると、必ずインフレを起こすわけですが
19世紀後半のヨーロッパでは、そのだぶついた資金を、新しい外の領土(植民地)への投資に振り向けていったのです
当時のヨーロッパでは、外地(植民地)への投資をする資本家や国民の要求に応え、軍や治安維持警察を派遣して統治権力を増しつつ
資本投下とともに、新天地を求める大勢の人たちを植民地に送り込んで開拓していった歴史があります
つまり帝国主義とは、一部の政治家が悪さをしたのではなく、資本家たちの要求に応えて国家が資本家たちの後押しをしたということなのです
この場合、植民地に多くの資金需要があるため、少々財政赤字を増やしたところで、インフレにはならないのです
南アフリカ共和国などの例は典型的で、移住者がダイヤモンドの鉱石を発見し、採掘やインフラ整備に莫大な資金を投入していったのです

税金を安くする方法を模索する過程で、いろんな国が参考になるわけですが
中東の無税国家のような国は、税金は安いが成長しない国です。。。国民の暮らしもほぼ変わらないものでしょう
石油という資源の埋蔵に依存しているため、世界のエネルギー事情が変化することで、国が一気に貧しくなる危険もあります
もう一つ、世界の金融センターのようなところでは、外貨が集まってくるため外貨準備高が多く、自国通貨が安定しやすいと思います
ただ、これは国民の多くが金融の仕事に携わっているという小さな国に限られます
また、金融都市のノウハウがあれば、日本の年金制度のような、国民から集めた莫大な基金を運用して大きくしていくことも可能になると思います
金融都市のノウハウがあれば、日本の年金問題も違った結果になった可能性があるだけに、残念ですね
国民から預かった年金を、税金代わりに使い果たすような日本の詐欺政治家は、さっさと刑務所に送るべきです
話がそれましたが
シンガポールのように、日本は世界の金融センターになるべく努力することも必要かもしれません。。。金融ハブという考え方は重要です
日本の官僚は、金融に関してはお役所仕事なので、資金の運用を任せるには不適任すぎますね。。。
でも、金融のノウハウがあれば、日本の財政はまた違ったものだったでしょう

最後の帝国主義経済から学ぶことですが
日本は領土も国民も資源も限られているわけで、その点において帝国主義国と同じことはできないわけです
今は貿易黒字があるから安閑としていられますが、これが菅政権の中小企業改悪法案で国内経済がガタガタになったら
それこそ、財政赤字を膨らませればいいんだ、という話にはならなくなります
そうでなくてもコロナ禍で経済がガタガタと音を立てて崩れかけています
日本は供給能力が十分あるからもっと貨幣を発行しても大丈夫、という話は、正直成り立たなくなるだろうと思います

悲観的なことを言うと思うかもしれませんが
今の日本を見る限り、急坂を転げ落ちているようにしか、私には見えません
この状態を克服する方法は一つです。。。コロナを怖がるんじゃなくて、乗り越えていくしかないんですよ
コロナなんて、しょせんインフルエンザの延長です
花粉症だって、ほぼすべての日本人が花粉の中を生きているわけですが、花粉症を発症する人は一定の人数であり、症状は様々です
インフルエンザだって、毎年、ほぼ1000万人の人がかかるということは
毎年、ほぼすべての国民が、インフルエンザに何らかの形で接触しているということです
しかしながら、インフルエンザに罹患している人は1割程度であり亡くなる人はその0.1%の1万人です
コロナは怖い、変異種も怖いというが、こういう感染症は無菌室にでも閉じこもらない限り接触率を0にすることなどできません
でも、死者の数は、これまでの累計でも1万人程度、これをみて、恐怖におびえ、隔離されないといけないほど深刻なものなのでしょうか?
私は、もうこれ以上経済にダメージを与えることをやってはいけないと思います
厳しいようだし、不謹慎だと批判されても、あえて私は言います
通常の日常を取り戻しましょうよ、きちんと働きましょう。。。経済を元に戻し、頑張りましょうよ

最後は、いつもの結論でしたが
勤勉こそ成功の基であり、きちんと働くことこそが一番重要です
お金の発行でできることは一時しのぎなのです

今日はしまらない内容になりました。。。ごめんなさい

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