安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

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経世済民について思う事

2022-04-30 23:36:40 | 政治
経世済民という言葉があります
三省堂の新明解四字熟語辞典で調べてみると、こう書いてありました
「世の中をよく治めて人々を苦しみから救うこと。また、そうした政治をいう。「経」は治める、統治する。「済民」は人民の難儀を救済すること。「済」は救う、援助する意。「経世済民」を略して「経済」という語となった。」

最近では三橋貴明氏が政経塾のような形で講師となって、多くの人に経済を教えており、その三橋氏が好んでこの言葉を使います
そのこと自体を私は悪く言うつもりはありませんが、正直、三橋氏の経済学の根底には、「人間哲学」が不足していると感じます

経世済民。。。「世を治め、民を救う事」、という事のようですが、どうすれば本当に民が救われるのか?
彼のそこの解釈が、私にはどうしても「薄っぺらい」と感じるんですよね
彼は良くやっているとは思うのですが、影響力が大きい人なので、ほんの少しの論理のすり替えや微妙な間違いが
多くの人を誤解させ、ミスリードしてしまう、本当は、彼はその怖さを知るべきなんだと思います

最近では、与党自民・公明両党が、生活給付金と称して、子育て世代に一律ウン万円、とか、どんどんばら撒いていますが
これも本当に経世済民なのでしょうか?経済苦の人にお金を配れば経世済民。。。そんなものなのでしょうか?
申し訳ないが、そんな考え方なら、本当の意味で経済を語る資格はないと、私は思います

残念ですが、自民・公明のやっていることは、世を治めているんじゃなくて、国民を飼いならしているんですよ
この違いが分からないんであれば、申し訳ないが、三橋さんらを認めるわけにはいきません

先日、私の知り合いのお年寄りがこんなことを話題にしていましたよ、本当かどうか知りませんが
「隣の市はお年寄りに一律で○○円くれるんやと、私らも貰えんのやろか?」
思わず「ええっ!」と驚きましたよ。。コロナ対策なのか知りませんが、いつの間にか、地方自治体がお年寄りに給付金を配っている
そしてお年寄りがそれを話題にして、国から金を貰うことを当然として情報交換してる。。。情けないなと思いましたよ
いつの間にか、政府に飼いならされていることに、全く気が付いていない

鉄鋼王アンドリュー・カーネギーが愛読していたプルタルコスの「道徳談」には、次のような象徴的な一例があります

※※※※一人の乞食が、通行人の袖を引いて、喜捨を乞うた。それに対して通行人は答えた。「一番最初にお前に小銭を与えた人がいたため、それがお前を怠惰にして、現在のように卑しく、恥ずべき生活を送らせるようになった。今、私がいくらかの小銭をお前に与えれば、お前はこれより後、今よりももっとみじめな乞食になるだろう」※※※※

以前書いたと思いますが、オバマ大統領のころのアメリカは、社会保障を拡大することに熱中するあまり
政府がこういうテレビCMを流していたそうです
「生活保護を貰うことは恥ずかしいことではありません、あなたにもその権利があります、今すぐ申請してください」
このように、政府が国民の懐にお金を配ることをやり始めたらどういうことになるか?
それは、働くよりもお金を配ってもらう方が楽でいいので、人は働くことをやめて生活保護を貰う方を選ぶ、ということです

アメリカでも日本でも、「失業者」とは、「働く意欲はあるが仕事が見つからない人」のことを言います
オバマ政権の延長のバイデン政権のアメリカでは今、仕事はあって求人はあるのに、人が募集してこなくなっているそうです
最初から仕事を探していない人は失業者ではない、という理屈から、アメリカでは失業率が低くなっているそうですが
就労者数、つまり、職業を持っている人の数は数百万人も減っているそうです
実は、こうした数に現れない失業者に対する政府のバラマキが高じて、アメリカはインフレになっていると思われるのです
産業が成長していないのにお金だけが巷に増えている。。。これが貨幣価値の低下を招いて、インフレが起きているのです

今、参政党という政党がネット上でも話題になっていますが、私は参政党について残念ながらほとんど知識がありません
まあ、松田学さんの番組はたまに見ていますが、ウクライナ危機についての見解はまあ良しとして
問題は経済について、知識というよりも人間哲学があるかどうかが問題だと、私は思うのです

その点では、私は及川幸久さんを心から応援しています
小さな政府と安い税金、そして、経済の足を引っ張っている規制の緩和、政府による民間経済への足かせの除去
これらすべて、今の日本に必要な考え方であろうと思います

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