絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

フェミニズムの老後・・・「おひとりさまの老後」を読んで

2009年02月02日 15時45分21秒 | 


大阪にいた頃(もう20年くらい前になる)上野さんは知人の間で爆発的な人気を得ていた。
自分もまた「上野千鶴子」ってすごい!・・・などと分かりもしないのに同調して、
その著書を読み漁っていた。

嵐が過ぎたあとに(私がそう思っているだけだけど)
フェミニスト達の生育歴はどんなだったのだろう?と
ふと思う。
彼らの働きによって?この国の女性解放運動はすすんだのかもしれないが
女性が大学にいけなかった頃と違い
今の女性運動ってどういう意味があるのかと思う。
また、フェミニスト自身の家庭はどうだったのだろう?とか思う。
特にその母親の有りよう、存在は家庭においてどういうものだったのだろう?
もし、その母親が幸せだったなら、、、
もし、その家庭が愛情にあふれたものだったなら、、、
違う方向に進んだのかもしれないなー、なんて。。。
(ア~~、くだらない発想だ)

この本で著者が「ずーっとシングルも、夫をなくしてからのシングルも
何だ、最後は同じじゃないか」と書いている。
ほんとにそうかしらん?ぜんぜん違うと思う。
生活の形態が同じになっただけで、心境は天と地ほど違うでしょうが。
「シングルは寂しくない、シングルは素晴らしい!」と
言えば言うほど、薄っぺらな感じがしていやだ。
同居の害というのもあるから一概には言えないけれど。



天使の梯子ってなんですか?

2009年02月02日 15時40分48秒 | 
天使の梯子 Angel's Ladder (集英社文庫)
村山 由佳
集英社

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ボーっとしている毎日、語彙もますます消滅していく今日この頃。
ひさびさにミステリー以外の本!?を読んだ。
同じ著者の「天使の卵」の続編のようだったが
さきにこっちを読んでしまった。
なかなか面白かった。女流だけど途中からそれを忘れた。
自然の描写がとてもいい。
ラスト、映画の一場面のように美しい。
この本を読んでいる自分の肩にも、桜の花びらが舞い散ってくるような
そんな気がした。

「天使の梯子」・・・ふと空を見上げた瞬間、それに気づくこともある。。。