voccaj声楽教本が届きました。
ヴァッカイ自身が、1833年に、この本の前書きに書いていることが興味深いです。約190年前の話。
それは、
、、、ヨーロッパで、趣味で歌を習う人は多いが、そのほとんどの人が長く丁寧な発声の基礎練習をしないでいる。楽しく続けられるような基礎練習として、このような教則本を書いてみた、、、
というようなことが書かれている。
これって、今の日本の歌好きにも通じるような気が、、、😅
単なる音階、ドレミが延々と続く、そうではなくて、詞をつけて歌にして、基礎練習の一つにしている。
(日本人の編集者がその訳詞をつけていて、日本語でも練習できる。)
また、1994年にこの教本を日本語訳で出版する際、編集者の上浪という方が、やはり前書きで書いた内容も面白い。
曰く、戦後日本の声楽界では、声そのものの鍛錬の指導よりむしろ、眉間に皺寄せたりして、歌の雰囲気を出すことに重きを置いていた、という点への反省。
これを読んで、
戦後75年経ったが、
やはりポピュラーの世界では、発声よりも雰囲気重視にかわりはないのでは?と思った、、、
今朝ドラで、まさにその戦後の歌の世界を放送しているが、どう描かれているのかな⁉️