絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

琴も着物も

2007年07月28日 13時38分09秒 | Weblog
ずいぶんと遠ざかっているが
子どもが修学旅行で平等院に行ったので
そんな話をしていてふと思い出したフレーズが
『漁火』の平等院の後夜の鐘に、、、であった。

自分が持つこの曲のイメージは
まだ明けやらぬ朝、僧侶が修行のためにつく鐘の音が
静かな水面に広がっていく…
そんな感じだ。

夜が明けて朝陽が射したとき、人間の煩悩も消えて
この川の清らかなせせらぎのごとく
こころ静かにいられるかもしれぬ、という
かすかな期待を秘めてうたう。
琴がなくても歌だけでも充分に美しい旋律。
その旋律は、現代の人にも(いにしえの人と)変わらぬ苦悩が
あるということを教えてくれる。


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