もの忘れの脳科学 (ブルーバックス) | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
脳科学で認知症についてさまざま解明は続くなか
この本はチョと古い!?かもしれない。
何でもかんでも物忘れは年寄りの特権であるかのように
いわれるが、物事の記憶を同時進行で保つための
「こころの黒板」の存在についていえば
年寄りだけの話ではないようだ。
重要な事柄というよりは、
ちょっとしたことを、他ごとに気をとられていたら
忘れてしまった、という場合。
たとえば、読みかけの本を取りに行こうとして
二階に行ったら子供部屋の机のゴミが気になり
片付けているうちに
「読みかけの本」を忘れて、ごみをもって階下に降りてしまった、
などという行動。
新たな記憶によって、「こころの黒板」に記してあった記憶が
消されてしまう・・・
最初の記憶を、次の行動によって忘れてしまわないように
意識することが重要なようだ。
いくつかの記憶を同時に持ち続けておく?というようなことか。。。
特に他ごとを考えながらやっていると
あれ?今何しに来たんだっけ?、、、ということは
大学生などにもみられる行動のようだ。
「耄碌」という言葉には、どことなく、
老いに対する人間的な視線を感じるが、
「認知症」には老いを切って捨てるような、冷たい響きがあるなぁ・・・
耄碌→年取ったから仕方ない
認知症→そんな病気には絶対ならないでもらいたい
みたいな・・・