映画感想(ネタバレもあったり)

映画コラム/映画イラスト

映画『喜劇 愛妻物語』 登場人物が物語に負けてない映画 

2021-09-11 | 映画感想
喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)
上映日:2020年09月11日製作国:日本上映時間:117分
監督 足立紳
脚本 足立紳
原作 足立紳
出演者 濱田岳 水川あさみ



ある意味『ラ・ラ・ランド』ですね。

夢見る狂人、濱田岳。
それを支えて夢を見たい水川あさみ。

**

水川あさみが可愛い。

ひたすら口悪く罵倒し続けててヤバい人だし、
たぶんリアルにいたら相当嫌いかもしれないけど、
映画なのでね、
水川あさみの苦悩や優しさもいい所でチラチラ見せてくるので
愛すべき人物像になってる。

**

濱田岳(の役)がだいぶクソ。

でも人間なんてこんなもんだろうし、
僕もこんなもんだし。。。
濱田岳がやってくれてるからギリ許容できる人物になってて羨ましい。

**

ほとんど実話で脚本や編集にも奥様が関わっているとのこと。
喜劇ですからラストは「結局この2人良い夫婦じゃん」ってまとめるしかない。

でも実話でそれやられちゃうと
「色々あるけど私たち夫婦幸せです」ってなって
「ハイハイのろけ映画見せられました…」ってなっちゃうわけだから
水川あさみの上限超えてる罵倒や
濱田岳の我慢できないクソ感はこの映画の必須条件。

けして羨ましくない夫婦像でなければ成立しない。

**

ハマらない人も多いようですが
僕は好きな映画です。

人物が生き生きしていて自由。
物語に負けないキャラクター。


最新の画像もっと見る