映画感想(ネタバレもあったり)

映画コラム/映画イラスト

映画『ミセス・ノイズィ』ネタバレあり やれやれ俺が言ってたことを守ってりゃこんなことにならなかったんでしょ?俺はずっと前からわかってたよ。は〜ぁ。 

2020-12-27 | ネタバレあり
ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)
上映日:2020年12月04日製作国:日本上映時間:106分



展開が面白い!

想像していたのよりもっと先に話は進むし、
勢いもいいし、
キャラもいいし、
演技もいいし、
ディテールも素晴らしいので、
うわぁ!うわぁ!と心の中で叫びながら展開を楽しみました!

篠原ゆき子の声がいいですね。



「申し訳ありませんでしたっ!」

終盤の
「申し訳ありませんでしたっ!」は
そう言えば一番引っかかっていたポイントだったし
観客としてもそういうことだったのか!と
申し訳ありませんでした!
と謝りたいタイミングでした。
もうバッチリ。




真実を知るには手間も時間もかかる

元は小説ですし
これは映画。

『ミセス・ノイズィ』の背表紙、かなり厚かったですね。
あれはだいぶ読むの大変。。
映画も2時間かかります。

真実を知るにはそれだけの労力がかかるってことですね。

ワイドショーやSNSや動画サイトで
切り取られて煽られた情報とも呼べないような情報をキャッチして
瞬時にリアクションするだけで
何かを達成したような気になってるけど
事実を知り、人物を知るのは
結構一個一個大変な労力が必要。

ニュースタイトルやサムネイルの数文字読んだだけで
それに準じる動画を数秒観ただけで
なんか分かったかのような気になるな、ってことですね。。

反省しますよ。。
気をつけます。。




ブーメランぐさり

映画いっぱい観て偉そうなレビュー書いて
この映画によって問題意識を新たにしました
みたいなこと書いて、
何かやったかのように気になってる、、、
俺じゃん。。。

ブーメランぐさり。。。流血。。。




お客さんほぼ満席でした。

武蔵野館でもヒットを受けてロングランになったそうです。
日本映画のこの規模の映画がヒットするのは嬉しいですね!

今年は
日本映画も素晴らしいじゃないかっ!
と胸を張れる映画が多くて嬉しい一年でした。

**


が、、、



この映画に関してどうしても気になる点が、、、、


弟!あの薄っぺら男。
アイツが無罪放免なのはいいや。

スケボーで急坂を下っていくラストは不穏なイメージとも取れるし、
結局アイツは無罪放免でした…今も野放しです…っていうメッセージを込めているって感じもするので。

ただ、あの夫は何?????????

ラスト、妻が夫の背中に向かって謝罪するけど、
「やっと俺の言ってきたことを理解できたのか、やれやれ」みたいな表情、、、何、あれ。。。

おれも子育てなるべく手伝うから発言とかさぁ
急にこれから3日会社に泊まることになるから発言とかさぁ
全然家庭のこと、妻のこと、娘のこと考えてなさそうな夫の
「やれやれ、冷静に対処すればこんなことにならなかったでしょ」感、、何。。。

夫には夫の事情がありまして、、、ってそれを汲み取れっていう示唆なの?
だから、あのおじさん編集者も嫌な存在に見えくる。

「ずっと言ってきたことをやっと書けましたね」感。

結局は男の言うこと聞いてりゃ収まったって話。

女同士のプライドを賭けた戦い!!!を男の手のひらでやってただけみたいになっちゃってるよ。。

これはちょっといただけません。。


**


けど、
なんか、こうやって、、スマホに文字打ってる自分が情けなくなってきた。。。


「2時間観ただけで分かったふうなこと書いて、申し訳ありませんでしたっ!」


***



この夫について監督が語られておりました。


https://youtu.be/d9FsGvcB2EY?t=3686

映画『ミセス・ノイズィ』天野千尋監督が語る!!立場によって変わる被害者と加害者 活弁シネマ倶楽部

編集段階で夫の嫌なヤツさが際立ってしまった、的なことのようです


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