FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン

2009-11-24 13:07:01 | クライミングレッスン報告
11月3日(火)

子供たちが何かをつかんで大きく前進する瞬間を見るのはとてもうれしい

午前中のレッスン。
本当は体験レッスンを募集していたのだが、体験が入らなかったためシンシンのプライベートレッスンに変更した。
もし体験が入らなかったらレッスンを受けたい、と希望してくださっていたためだ。

クライミングの時間を通してずっとシンシンを見ているが、最近チャレンジ精神や積極性が出て来て逞しくなったな、と思っていたらクライミングもぐんと伸びてきた。心、技、体。メンタル的要素が強いクライミングはこの3要素のバランスの良い成長が求められるスポーツだ。

今のシンシンはボルダーとルート、両方にクリアしておきたい課題がある。
ボルダーはハングの白□。ずっとトライし続けていて、最近はルーフの中にいられるようになってきた。前回のレッスンで足の位置や体の動かし方を決めたから、今日はいよいよレッドポイントを狙うアップの後すぐにトライ。1回目のトライでレッドポイントしたハングの動きはシンシンのような低学年の子は身につけるのが困難だ。体力も必要だし、技術を学ぶのにも根気が要る。
シンシンだって少し前ならすぐに諦めてしまって、こんなにずっと頑張り続けることがなかっただろう。でも、近頃出来ることを信じて努力を続ける粘り強さが身についてきて、心も技も体力も、一つづつ着実に身につけることができるようになってきた。レッドポイントした後、彼は同じ課題を8回復習のためにトライして6回成功させた努力できる能力を身に付けた彼は、今後の人生の様々な場面でそれを活かして切り抜けて行けるだろう。

ルートも今まで恐怖心で動けなくなっていたダイヤモンドとツナミの間の5.9を粘りに粘って完登した

彼の中の何かが変わってきている。