FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<大会へ行こう!>東京カップ

2010-05-05 11:00:49 | クライミングレッスン報告
4月18日(日)

今日は「東京カップ」。東京都山岳連盟の主催する大会で、国体の東京代表選手や強化選手の選出大会となっている。
昨年はユイトがこの大会で強化選手に選ばれ、コーヘイやゴローちゃんも「今年は俺も」との気持ちを抱いて臨んだようだ。
ミツキはリードクライミングがまだ危なっかしいため、本人もかなり出場を迷っていたが直前にようやく参加を決心した。

大会は予選2本をフラッシュ(他の人の登りを見たり、ルートの情報を得て良い)で登り、合計の成績で決勝進出者を決定する。決勝進出は6名。決勝はオンサイト(ルートに関するいかなる情報も事前で得てはならず、自分の考えた登り方のみで勝負する)だ。

1本目。ユイト、コーヘイ、ゴローちゃんは完登 ミツキはラスト一手で完登は出来なかったものの、粘りに粘って良い登りを見せ、会場をわかせていた あんなに下部から危なっかしかったのに、良く頑張ったぞ
2本目は1本目よりぐっと難しくなり、落ちる子が続出 FCCの子供たちも完登はコーヘイ一人。ユイトは決勝進出が微妙なポイントでフォール ちょっと悪い癖が出て、追い詰められて腕が張って来てから、足の確認よりも次の手を探すことに懸命になってしまった。 ゴローちゃんは最近怖さが出ると動けなくなるルート恐怖心症候群に陥ってしまった 行くことも戻ることも出来ずに長いこと張り付いていたあと、力尽きてフォール ミツキはルートの読みがめちゃくちゃで出たとこ勝負の登りだったが、ルートに対する執着心を見せて頑張ってくれた


結局、決勝進出者は完登したコーヘイのみとなった。ユイトは昨年も自分のところで切られて決勝進出できず、今年は決勝に進むことが目標だったのだが、あえなく散った ま、これも経験だ。
決勝でコーヘイは集中力のある良い登りを見せてくれた。自分の気持ちを「楽しむ」方向に上手く仕向け、メンタルはかなり良い状態だったと思われる 力尽きて落ちたが、戻ってきたコーヘイの表情は晴れ晴れしていた 「ルートも楽しかったし、今の俺の力は出し切れた」 OKその気持ちこそ大会で味わってほしいところなんだよな~ みんなそのために辛いトレーニングを自分に課しているのだから。

決勝が終わって、応援隊に残ってくれていたのはゴローちゃんだけ。登り終わって戻ったコーヘイは、「俺がアイソ(アイソレーションのこと。ルートの情報が入らないように選手は隔離される)に入っている間にみんな帰ったんだな。。。」と、ちょっと寂しげだった。。。


後日、東京都の強化選手指定の連絡が、狙っていた3人全員に来たようだ。めでたし、めでたし。