FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<大会報告>オール神奈川・ユース、キッズ ②

2014-06-16 22:07:54 | コンペティション参加報告
競技はユース・男女から開始
ユースではユイちゃんとタクミが出場する。
ユイちゃんの出るユース女子と、ユキちゃんやコージン、りょーた、タイゴの出るキッズ男女は向かって右側のAルートから。
一方タクミの出るユース男子は向かって左の前傾しているBルートからだ

ユイちゃんは下部はなかなか安定した登りをした。
でも、ちょっと気負いがあるかな?
背の小さい彼女は、大会のルートは一手一手がリーチのある選手よりも負荷が高くダメージを受けやすい。
その不利に対応すべくボルダー力を上げる努力を続けて来て、競技でもだいぶ対応出来るようになってきた
・・・が、中間部より少し上のちょっと悪いパートで足がスリップしてフォール
今のユイちゃんなら、そこは余力をもって越えられると思ったのだが・・・やはり少し気負っていたのかな?

タクミの1本目はあまり落ち着きのない登りで、ちょっとバタバタした感じだった
「ガンバ~なんだか凡ミスが多いなぁ~」と一緒に応援していたコージン。
ダンゴポイントを抜けられずに落ちた感があったが、それでも近頃ちょっぴり粘れるようになって来た彼は他の同じくらいの高度の子より一手伸ばし、順位は4位と優位になった。

↓競技のようす


ユースの次はキッズ男女だ

キッズの1番手はコージンだった。
中級に上がり、やっと10cくらいのトライを始めるようになったコージンにとっては厳しい大会のはず。
でも淡々と現状を受け容れて、「等身大の今の自分」のまま自然体で頑張ることができるのがコージンの良いところ
自分に過度な期待をすることなく、でも全力で頑張れて、想像以上のところまで高度を稼いだ
自分でも意外と登れて、嬉しそうなコージンだった


2番手はタイゴ。キッズ男子全体では3番目だ。
競技を終えて戻って来たコージンと大声援を送る。
タイゴは普段の練習ではコージンよりもずっと先に中級に上がり、11aも登っている。
コージンが落ちてしまったポイントが近くなって来た時、応援に気をとられて写真をとっていないことに気付いた。
タイゴはもう少し上まで行くだろうから今がチャンスとカメラの準備をし、さらに彼の前の子はどこまで行ったんだっけ…?と手書きのリザルトを覗き込んでいたら、コージンが大声を上げた。
「あーっセンセイ、タイゴ落ちちゃった
ゴメン、タイゴ・・・落ちた瞬間、目を離しちゃった

FCCからのキッズ男子の殿はりょーただ。
りょーたもついこの前中級に上がったばかり。しかも大会は「キッズコンペ」を除いてはこれが初めて。
この大会への参加を通じて、競技とはどんなものなのか、これから何をどう頑張っていけば良いのか、を自分なりに模索するきっかけとなってくれると良いな
もともとセンスのある登りの出来る子だが、近頃手に頼る登りが目立つりょーた。
この時も力みが目立ち、指への負担の大きい登りだった。
結構下の方で落ちてしまったりょーた。
戻って来て「あ~もー、ビリだよ~」とへこんでいた


キッズ女子ではユキちゃんが参加。
ユキちゃんは小さいころから、先輩のユイちゃんが神奈川の強化選手や国体選手をつとめたり、JOCに参加したりしているのを、ずっと羨ましく思って来た。
年齢に達したら、是非とも自分も参加したい
いよいよ今年から参加出来る年齢になり、ユキちゃんは俄然頑張った
憧れのJOCの出場権をかけて、ユキちゃんはあれほど嫌いだったルートに積極的に取り組み、結果メキメキと強くなった
そして今日が彼女にとっての決戦の日なのだ

1番手で登場したユキちゃんは、安定した登りで完登した



~つづく~