FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>中・上級アウトドアレッスン12月④

2014-01-14 14:20:21 | クライミングレッスン報告
中学生は懸垂下降の練習をするけれど、この技術は自己責任の割合が上がるため小学生は練習を許していない。
なので、小学生のユキちゃんとたけくんは、この「いんちきするな」を普通に登ってもらう。
ユキちゃんはリードで、たけくんはトップロープで。
2人とも無事完登

 

基本的ロープワークの練習がすんだところでお昼ご飯
午後は各自の目標にチャレンジだ

ほとんどの子どもたちは、ここ「桃源郷」エリアから少し離れたところにある「希望峰」付近に目標ルートがあるので、午後はそちらに移動かな?と思っていたら、たけくんが「アボリジニ」10aをやってもいいですか?と聞いて来た。
たけくんはこの「アボリジニ」も数年越しでトライを続け、はじき返されては涙しながら闘って来たのだが、この前の初級との合同アウトドアの時にトップロープで練習し、手ごたえをつかんだところなのだ

けれど「アボリジニ」はここ「桃源郷」エリアにあるルートなので、エリアを分散してしまうことになる。
当然どちらかのエリアのトライを私が見ると、他方のエリアのトライは見ることが出来ない
指導者の目が届かないところで登るのはなるべく避けた方が良いのだが。。。

でも、たけくんの気持ち想うと「ノー」とは言えなかった
「たけくんのトライを見てから行くから、ユキちゃんはトライを少し待っててね良くオブザベしておいてください。」と声を掛け、たけくんのトライを見る。
折しも、怪我からの復帰でリハビリ中のタクミが「アボリジニ」をマスタースタイルでやりたいと言うので、たけくんのロープを使い、コーヘイのビレイで登ってもらって私は支点をセット。
これで、たけくん練習用のトップロープが張れた


たけくんは「今日こそは」と意気込んで、先ずはトップロープで「アボリジニ」をクリア
核心部分の動き方を何度も練習し、よーく体に叩き込んだ
そしてトップロープを抜き、いよいよリードでトライ

今まで怖くて動けなかった核心部分も落ち着いて対処でき、長かった「アボリジニ」との闘いに決着をつけることができた




「シルクロードのお墓」の隣に「アボリジニのお墓」も作り、強敵だった2ルートを葬ったたけくん。
この日のたけくんの日記には「嬉しくて死んじゃいそうでした」と書いてあった

~つづく~

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