FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>ダムキッズレッスン @ボルダリンジム「FREEDOM」

2010-02-11 11:46:13 | クライミングレッスン報告
2月9日(火)

昨年末からスタートした、ダムキッズレッスン2月の1回目。
今日は前回体験に来てくれたハヤトくんが入会してくれた。またスタート時から毎回単発参加で来てくれているユキちゃん、前回の体験に続いて単発で参加してくれているミレアちゃんに加え、今日は体験の子供たちも2人来てくれて総勢5人と賑やかになった。ここから強いクライマーが育ってくれると良いな~

初めて顔を合わせる子が多く、緊張しているせいか場の雰囲気がかたかったので、みんなで準備体操をした後クライミング版「どんじゃんけん」。少し表情がほころんで来たかな?トラバース(壁を横にいどうすること。高さが出ないので恐怖心なく練習できる)で重心移動を練習した後、壁のトップまで上がる。重心移動は同じだが、今度は腕の引き付けの力が必要となる。みんな何度となくチャレンジしていた

トップまで行くことができたら、今度はテープ課題。同じ色と形のテープの貼ってあるホールドだけを使ってゴールまで行く。これは使ってよいホールドが限定されてくるので、「ムーヴ」と呼ばれる一定のフォームを駆使していく能力が必要となっていく。子供たちは反応が良く、アドバイスするとそれがどんどん使えるようになり、レッスンの間だけでも大分進歩が見えた。基本練習で毎回ムーヴのパターンを繰り返し練習するようになるとグンと動きが良くなることだろう

ずっと通ってくれているユキちゃんはシューズも買ってもらい、自主練習にも熱が入った様子でぐんぐん伸びている 今日は1レベル上の難しさのテープ課題も登れたし、長ものもゴールまで行けたし、私がユキちゃん用に出した課題2つも全部登った 最初に来た時には、すぐに動けなくなっていたのにね
自発的に練習する子は、伸びるのだ


<レッスン日誌>特別レッスン「よそのジムに行こう!」続き

2010-02-10 13:41:11 | クライミングレッスン報告
お昼御飯を挟んで午後はいよいよリードのビレイだ。
先ずは一組づつ私や保護者の方がついて、トップロープで確保されながらリードクライミングのビレイの練習。
ロープの繰り出しや手繰りの操作に慣れ、クライマーがスムーズなクリップが出来るようになるまで練習。次に墜落されたときに安全に止められる立ち位置や出だしのスポットに気をつけて、これがスムーズに出来るようになるまで練習。
一応、ここまでが必要最低限。これがこなせたチームはトップロープの補助輪解除。実際に2人で組み、簡単なグレードで練習を積んでもらった。フォールを止める練習や、ルートの下部での微妙な動き方については今日は講習していないので、クライマーは無理な動きをせずに行き詰まったらテンションすること、安定して登れるグレードで練習することを条件とした。
どのチームも登る前のチェックや注意事項をしっかり実践し、危なげない行動で十分練習を積めていたようだ。ニュージーランド帰りのユイトと受験でここ数カ月クライミングを休んでいたミツキチームだけは少々空回りしていたようだが
2時終了。みんなに感想を聞くと、「楽しかった」と顔を輝かせていた
お互いに命を預け、責任を持って役目を果たす。今日の「楽しかった」という感想は、その充実感だったのではないかと思う。子供は、ただ単に守るだけの存在ではない。彼らもこれからの社会の一員として機能していくための訓練を十分に積んで行かねばならない存在だ。ただ登らせてもらっているだけでは身につくことではないだろう。


<レッスン日誌>特別レッスン「よそのジムに行こう!」

2010-02-09 12:54:32 | クライミングレッスン報告
2月7日(日)

「よそのジムに行こう」と題して、いつもとは違うジムに行ってみることにした。と言うのも、パンプでは子供同士のビレイが禁止されているため、十分なビレイ技術の練習ができないためだ。今回は中級コースの子供たちを主な対象として募集。初級の子供たちの参加は、リードクライミングの学習に入っている子のみとした。
お互いにビレイしあいながら登る行為は、確かに危険度も高い。自分で考え自己責任で対処していかなければならないため、そういう責任能力が小学生にあるのか、という問いも当然である。特に日本の文化的気質の中ではクライミングと言うスポーツでさえ、「危険度が高い」という理由で浸透しにくいのであるから、ましてや子供同士で登らせるなんて、ということなのだろう。が、しかし危険予知と自己責任はそのリスクを負わないと身に付かないのもまた事実だ。昨今の小学生は特にその能力が低下しているとの指摘も多い。「こういうことをしたらどうなるのか」、そして「それを避けるためにはどういう技術を身に付ければ良いのか」を知るのは、とても重要な課題であると思われる。

朝10時に「NOSE」に集合。今回参加してくれたのは、6人の子供たち。将来立派なクライマーになってくれるであろう精鋭ぞろいだ
準備体操と軽いストレッチの後ボルダーのトラバースでウォーミングアップを兼ねた基本練習。その後2人づつ組になってビレイの練習に入る。みんな初級コースのなかでトップロープのビレイの仕方は簡単に習ってきているが、実際に人を止めるのはあまり経験がない。今日は実践編ということで、今までのことに加え、さらに細かい注意点を加えて先ずはクライマーが地面から離れずに練習。何回か練習し、ビレイ器具やロープ操作に慣れてきたら、クライマーは少し登って体重をかける。これに慣れたら次は真中あたりまで、と徐々に高度を上げつつ、最終的に友達同士できちんと組んで登ることができた。その際、ビレイの仕方が分かっている保護者の方にも1組につき最低一人はついていただくことにした。~続く~


<レッスン日誌>レベルアップレッスン

2010-02-08 18:51:12 | クライミングレッスン報告
1月31日(日)

3年生の時から、たまにやってくるコウイチローくん。
以前は上体の筋力が足りないため、引き付けが必要なところが出来ずに苦労していたが、4年生になってだいぶ体力がついてきた。
今日はボルダーでピンクをいくつも登り、スラブの白も1つ登れた

でも、たまにしかクライミングをしないので、手の皮がすぐにヒリヒリ登りたいのに登れない
そこでスラブに場所を移すが、ここの課題は登れるものはとっくに登ってしまっている。
そこで課題を作って登ることにした。即興で作ったものなので、ホールドを覚えなければならない。これはクライミングに慣れていない子供たちにはかなり大変なことらしく、なかなか覚えられない子がほとんどだ。
ところがコウイチローくんはすぐに覚える これも重要な能力のひとつ。ゆっくりで良いからクライミングを継続してね。
そのうちきっと、能力が役立ち開花する日が来ると思うよ


<レッスン日誌>レベルアップレッスン

2010-02-05 09:25:48 | クライミングレッスン報告
1月30日(土)

朝10時からとしや君(4年生)とシンシン(2年生)。
ボルダーでは新しくなったアース裏側をトライ
近頃モチベーションとともに実力が上がってきたとしや君はオレンジを時間内で全て登った
シンシンも先週お休みが入ったせいかクライミングを心から楽しんでいる様子。「クライミングってちょ~楽しい」と繰り返し言いながら白を何本も一撃楽しい気持ちで登ると結果も出るね
ルートではとしや君が10aを2本リードで成功し、「さる」レベルの1項目をこの時間でクリアした。トップロープレベル卒業にリーチがかかってきたね
シンシンも負けていない。今日は100度壁の10a/bを渾身のクライミングで登った 遠いところは攻めの気持ちのデッドポイントで切り抜け、会心のクライミングだったよ

1時からと3時からは中学1年生のユイちゃんが通しでレッスンを受けることになっている。卒業にリーチがかかっているとしや君は午後もレッスンを受ける、と宣言。しかも、2時間とも。大丈夫かな~
2人だけなので、1時からの回はルートをすることに。ボルダーで基本ムーヴの練習を兼ねたアップをし、ルートエリアへ。ユイちゃんは近頃何度かトライしている100度壁の10c白□。今日も上部でフォールしてしまい、残念一方、勢いに乗ったとしや君はトップロープで10bを2本登り、これで「さる」レベルの全項目をクリアめでたくトップロープレベルを卒業した

最終回の3時からはボルダー。ユイちゃんはオレンジ。今日は今まで登れなかった課題をいくつか落としていたとしや君は「リードクライミングレベル」の内容に入り、白の全制覇から。白を10数本登りまくった。一日3本全て受講した子は初めて。体力が心配されたが、最後まで失速することなくハイレベルの内容を保ってレッスンを受けきったなかなかやるな~