FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

本日よりルートセット作業に入ります

2010-05-08 09:07:44 | クライミングレッスン報告
今日は午前中のみレッスンを受け付けて午後から移動、明日のキッズコンペ「神奈川カップ」のルートセットに入ります。

初めて参加する子は、いつものレッスンとは違う、ちょっと緊張した雰囲気とそこで全力を出して頑張る同世代の子供たちの健闘ぶりを見て、前向きに取り組んでいくことの大切さに目覚めてもらえれば嬉しいです。
また、クライミングの世界から多くのことを得ようと日々努力している先輩の子供たちは、練習してきたことや学んできたことを出し切れるよう、良い集中状態で競技に取り組んでくれることを祈ります。大会参加は、強くなっていくための通過点。結果よりもそこから自分が何を得ようとし、何が得られたか、が最も大切なことと考えます。

正式な競技会ではありますが、みんながルールや成績の付け方のシステムが学べるように解説したり、なるべくほのぼのした雰囲気で楽しく登れるように運営側は気をつけています。
なので、ピクニックも兼ねて楽しく、でも真面目に、精一杯のことをして有意義な一日になりますように

お天気も良さそうですね

<レッスン日誌>ビッグロックスクール・ルート館

2010-05-07 12:08:24 | クライミングレッスン報告
4月21日(水)

ルート館でのビッグロックスクール。
月に2回しかレッスンの機会がないビッグロックスクール。子供たちの技術も、意識も、なかなか思うように発達しないのが悩みの種だ 子供たちのスポーツ参加は、ご家庭の積極性もそこに一役買ったりするのでなかなか一筋縄ではいかないところがもどかしい。
ただ惰性でレッスンに通っているだけではそこから何も得られまい。お金を払って習い事をさせるからには、そこから将来の生きていく術につながる「何か」を得てもらいたいと思うのだが、そのためには、本人にもご家庭にも、ある程度積極的にかかわろうとする意識が必要となる。

さて、今日はいつものメンバーに加え、1年生のたけくんが単発で参加。面倒見の良いカエデが何かと世話をしてくれるのが嬉しい。カエデ、良いとこあるじゃない~ 
ルート館でのレッスンなので、今日のメインはルート。ほとんどの子供たちは「久しぶりだからコワイ」とのことで、スラブの一番簡単なルートを登った。その中で、自分の限界に挑戦していたゆうたとしゅん君が印象的だったゆうたは最後落ちそうになりながらも頑張って完登しゅん君は登れなかったけれど、意欲が光っていた
最後はビレイの練習。たまにしか練習する機会がない中、みんな結構頑張ってスムーズになってきたぞ 覚えていくべき技術は山ほどあるのだよ


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2010-05-06 10:25:25 | クライミングレッスン報告
4月20日(火)

4時45分からのちびっこクラブは、かんちゃん。
今日は先週渡したキッズコース用のスタンプ帳の、全部の欄にスタンプを押したいということで、今週も引き続き同じ用紙を使う。
ボルダーでは、トラバースや何でも使ってトップまで行く動作がかなり安定してきて、用紙のスタンプ欄が「」のスタンプでいっぱいに。

私の課題も、すぐにホールドを覚えてどんどん登る 

ところで、近頃かんちゃんがどうしても行ってみたい場所がある。垂壁の「天狗の鼻」。にょきっと突き出た天狗の鼻の様なそのホールドをつかみたいのだが、そこまでなかなかたどりつけない そこで、今日はスラブからそっちのほうに行く課題を設定。かんちゃんはゴールが因縁の「天狗の鼻」なのでやる気百倍足の押し出しや今日カードで習った「ガストン」ムーブを駆使して、見事「天狗の鼻」をゲット 大喜びだった とても上手な動き方が出来てたよ

ルートは「今日こそ、てっぺん」とギャラリーのトップを目指してチャレンジ。2回続けてトライしたけれど、どうしても上部のハングが超えられなかった それでも、「この前より上に行けた」とポジティブなかんちゃんだった


<大会へ行こう!>東京カップ

2010-05-05 11:00:49 | クライミングレッスン報告
4月18日(日)

今日は「東京カップ」。東京都山岳連盟の主催する大会で、国体の東京代表選手や強化選手の選出大会となっている。
昨年はユイトがこの大会で強化選手に選ばれ、コーヘイやゴローちゃんも「今年は俺も」との気持ちを抱いて臨んだようだ。
ミツキはリードクライミングがまだ危なっかしいため、本人もかなり出場を迷っていたが直前にようやく参加を決心した。

大会は予選2本をフラッシュ(他の人の登りを見たり、ルートの情報を得て良い)で登り、合計の成績で決勝進出者を決定する。決勝進出は6名。決勝はオンサイト(ルートに関するいかなる情報も事前で得てはならず、自分の考えた登り方のみで勝負する)だ。

1本目。ユイト、コーヘイ、ゴローちゃんは完登 ミツキはラスト一手で完登は出来なかったものの、粘りに粘って良い登りを見せ、会場をわかせていた あんなに下部から危なっかしかったのに、良く頑張ったぞ
2本目は1本目よりぐっと難しくなり、落ちる子が続出 FCCの子供たちも完登はコーヘイ一人。ユイトは決勝進出が微妙なポイントでフォール ちょっと悪い癖が出て、追い詰められて腕が張って来てから、足の確認よりも次の手を探すことに懸命になってしまった。 ゴローちゃんは最近怖さが出ると動けなくなるルート恐怖心症候群に陥ってしまった 行くことも戻ることも出来ずに長いこと張り付いていたあと、力尽きてフォール ミツキはルートの読みがめちゃくちゃで出たとこ勝負の登りだったが、ルートに対する執着心を見せて頑張ってくれた


結局、決勝進出者は完登したコーヘイのみとなった。ユイトは昨年も自分のところで切られて決勝進出できず、今年は決勝に進むことが目標だったのだが、あえなく散った ま、これも経験だ。
決勝でコーヘイは集中力のある良い登りを見せてくれた。自分の気持ちを「楽しむ」方向に上手く仕向け、メンタルはかなり良い状態だったと思われる 力尽きて落ちたが、戻ってきたコーヘイの表情は晴れ晴れしていた 「ルートも楽しかったし、今の俺の力は出し切れた」 OKその気持ちこそ大会で味わってほしいところなんだよな~ みんなそのために辛いトレーニングを自分に課しているのだから。

決勝が終わって、応援隊に残ってくれていたのはゴローちゃんだけ。登り終わって戻ったコーヘイは、「俺がアイソ(アイソレーションのこと。ルートの情報が入らないように選手は隔離される)に入っている間にみんな帰ったんだな。。。」と、ちょっと寂しげだった。。。


後日、東京都の強化選手指定の連絡が、狙っていた3人全員に来たようだ。めでたし、めでたし。


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2010-05-03 22:00:57 | クライミングレッスン報告
4月17日(土)

午後からは明日の東京カップ出場メンバーであるユイト、コーヘイ、ゴローちゃんの3人がまとめてレッスンを受けにやってきた。
大会の前日ではあるけれど、いつも通りにレッスンをする。
ただ、明日はルートの大会なので、レッスンの内容はルート中心。
一人7~8本登った。

ゴローちゃんは練習会などで早退することが多いせいか、記録を見てみると1回のレッスンで登るルートの本数が他のメンバーより少ないことが多い。
でも、この日は8本登った どうしても今の彼にとって難しいルートに手を出したくなってしまうのだけれど、近頃それが逆効果になっているようだ。
今日も11aを2本トライしているが2本ともトップまで抜けられていないし、動きも悪い。どうやら恐怖心にやられているように見える。大会直前にちょっと困ったことになった

ユイトは順調に力を伸ばしている。つい先月まで10台を登っていたのが、今は11bにトライするまでになった
今日はユイトの苦手な前傾壁である「ツナミ」にある11bにトライしてもらう。頑張ったけれど、下部の苦手な前傾部分で撃沈 これからは徐々に苦手を克服していこうね。

コーヘイは「タワー壁の真中を行くルートをまだトライしていない」と言うので、今日は「タワー壁」の11a茶■を足自由でトライしてもらった。まだリーチが足りないので、無理して手足にこだわることもないだろう。その代わり半グレード落として記録してもらうことにする。上部の遠いところも一度めは「あっ遠い・・・」と気持ちが負けそうだったが、見事に立て直してオンサイトした あとで彼の書いた記録を見てみたら、「気持ちのスイッチを切り替えられた。今日の課題はOKかな~。」と書いてあった

みんなそれぞれの方法で上を向いて頑張っている 明日の大会も、その通過点だ